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2011-0710 長崎県諫早市の視察報告

2011年7月10日

●長崎県諫早市への視察報告書
≪1≫視察日程・調査事項:
7月6日14時~ 市役所訪問し担当部署から説明を受け意見交換
7月7日10時~ アエル中央商店街を見学
調査事項=「中心市街地活性化基本計画」の進捗と今後の課題

◆7月6日(水)13:50に、諫早市役所に到着。
 議会事務局の担当者の案内で会場に移動し、商工振興部の藤山哲部長と商政観光課の田中伸一参事補が待っていました。簡単な名刺交換ののち、堀本博行会派長が「中心市街地活性化基本計画」に関する別府市の簡単な現状報告をした。そして、両市は平成20年7月に計画認定を受けて各々の計画実施に取り組んできた3年目の進捗状況と今後の課題について、率直な意見交換をさしてもらいたいと挨拶をした。

≪2≫商政観光課からの説明
藤山部長から基本計画の概要説明があり、田中参事補から詳しい説明を受けた。

●諫早市中心市街地の現状
中心市街地の現状は、平成9年~16年の間に店舗売場面積は2%増加しているが、商店数は15%減少し、小売商品販売額は37%減少している。街なかの賑わいを示す商店街歩行者通行量は半減し、商業は厳しい状況です。

●諫早市基本計画の事業概要
これまでもコンパクトな都市づくりに努めてきて、図書館の建設や市役所の建替えは
中心市街地に存続させるなど、その拠点性を高める努力を続けてきた。
しかし、商店街の賑わいが失われてきているのが現実だった。中心市街地の活性化を図る必要性から、次の3つの基本方針を柱にする新たな中心市街地活性化基本計画を平成20年7月に策定した。

◆3つの基本方針
1:賑わうまち=商業の魅力向上と賑わいの創出により、来たくなるまちづくりを進める
2:人が集うまち=交通体系の整備により、広域からも来やすいまちづくりを進める
3:安心して生活できるまち=心地良い街並みの形成と都市機能の充実により、
  住みたくなるまちづくりを進める

◆目標数値の設定(3つの基本方針に対応する)
1:アエル中央商店街の休日歩行者通行量の増加
平成19年度=8330人 ⇒ 平成24年度=11300人

2:島原鉄道本諫早駅の乗降客数の増加
平成18年度=30.41万人/年 ⇒ 平成24年度=36.12万人/年

3:中心市街地の居住人口の増加
平成19年度=3421人 ⇒ 平成24年度=3700人

◆3つの方針にもとづく主な事業例
【賑わうまち】
○優良建築物等整備事業
 商業施設複合マンションを建設(居住30戸、店舗3区画、公民館など)
○ローカルブランド育成事業
 空き店舗に地域ブランドを地域資源活用アンテナショップを開設
○中央商店街アーケード改築事業
 中央商店街の3つの商店街のアーケード改修と、通りのバリアフリー化

【人が集うまち】
○島原鉄道の本諫早駅リニューアル事業
 駅舎と駐車場の整備による利用促進
○島原鉄道運行ダイヤ改善事業
 時間短縮や便数増加で利便性を高める

【安心して生活できるまち】
○地域子育て拠点事業
 商店街の空き店舗を利用した子育て支援事業

【その他】
○不足業種公募型共同店舗(アエルいさはや)の建設
 大型店舗の撤退後跡地を取得し、商店街がショピンクセンターを建設(平成18年)

●今後の都市機能の集積促進の考え方
諫早市の総合計画、都市計画マスタープランなどの上位計画に基づき、市街地の拡散抑制と既存市街地の効率的活用を図るとともに、改正都市計画法の適正運用で、大規模集客施設の郊外立地を制限して、中心市街地を拡散しないコンパクトなまちづくりを推進する。

●まとめ
旧計画の段階から、不足業種公募型共同店舗(アエルいさはや)の建設などの活性化を行ってきた。しかし、大型店(ダイエー、サティー)が撤退してからの歩行者通行量の減少が止まらなかった。今回の基本計画策定で商工会議所とまちづくり会社が、中心市街地活性化協議会を設立し、事業の実効性を高める取り組みをしている。今後も、都市機能の充実や核となる商業機能の誘導を図り、まち全体の魅力を高めて諫早らしいコンパクトシティーの実現を目指す。

≪3≫感想
平成17年3月に1市5町が合併し、長崎県の中核都市で県下最大の穀倉地帯があり、
さらに、「西諫早ニュータウン」の整備や「諫早中核工業団地」への企業群の進出などがあり、別府市とは都市の性格が異なっている。
しかし、両市ともコンパクトシティーとして中心市街地を活性化で苦労しているのは共通していると思った。基本計画の事業実施を行っても、商店街の賑わいをとり戻すのは容易ではない。別府市の空き店舗対策は、空き店舗リノベーション事業として物販・飲食と異なる新しい用途に刷新して、人が集うための多目的スペースとして活用法を工夫している。
単純に空き店舗を埋めるために商店をよび戻すのではなく、商店街全体として人を呼び込める仕掛け作りに知恵を絞っていることが、別府市の特長だと思った。
今回の視察を通じ、別府市の基本計画を改めて通読した。他市と比べて別の視点から捉え直してみる必要性を感じさせられた。残る2年余りの期間で実施計画が滞りなく進捗できるように注視していく。

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