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バックナンバー 2025年 5月 13日

福岡県朝倉市へ、公共交通施策「あいのりタクシー」について、事業の内容と経緯など現場で担当してきた生の声を聴かせていただきました。
日常の足になる公共交通が必要なことは、こちらも十二分に分かっているとはいえ、朝霞市においても、市内循環バス事業の負担は日に日に大きくなるばかりで、市の持ち出しは1億円に迫る状況です。
地域交通空白地域には、実証実験も重ね現在、膝折号や根岸号が運行されています。
朝倉市においては、「あいのりタクシー」といって、お出かけする1時間前までに電話で予約をし、バス停からバス停まで運行する事業です。
予約時、そのコースに近い方と相乗り利用していただくと言うもの。
朝倉市は広い面積で、山間部と中心市街地がはっきりと区別できるような地形で、ある地域では、それまで路線バスの運行があるため、あいのりタクシーの運用はなかったが、民間路線バスの廃止により新たに「あいのりタクシー」の運用が開始されたと。
市が赤字補填をしても、路線バスの運行を継続できないということであったということです。
そのような経緯のため、これまでの運行条件であった、バス停間の運行をドアツードアの運行をしている。
市民の要望も強いことから、他の地区もこの運用に変えたいとの考えはあるが、民間事業者の運行に影響することもあり悩ましいとありました。
あいのりタクシーの運行にあたっては、事業は民間委託とし、車両を市が購入し貸与する形(ハイエースのような大型の1BOXカー)で、通常のタクシーで使われているセダンタイプは事業者のものを活用するなど、地区の運行状況で違う。
最初は「あいのり」の運行であったが、最近では1組だけの利用となっているが、その点の運行は委託先が上手く配車をしているようです。
また最近では、配車をAIを利用して利用者と車両のマッチングを行っているが、朝倉市ではアナログで行っており、設備投資やランニングコストを考えるとここでは問題なく運行できているとありました。
朝倉市が赤字補填など行政負担する公共交通は、民間路線バス、福祉バス(高齢者、障がい者専用の運賃無料)、スクールバス(現在は教育委員会予算で別枠)とあり、年間負担額は9500万円いう状況。
前述したように地区によって公共交通への要望が異なることから、地区によって運行がそれぞれです。
ひとつは、スクールバス利用対象者を学生のみでなく、大人も利用できるようにしている地区。
もうひとつは、福祉バスも対象者をオープンにし、高齢者、障がい者は無料利用であったが、100円の運賃で利用していると。
ただ、デイサービス利用者は無料のまま。
地域交通空白地区は、あいのりタクシー運用事業前は25.8%であったが、地域公共交通計画の変更により、0%までになったと。
あいのりタクシーは、市民に好評とのことで予約も多く、年間の1人あたりの利用額は3400円(令和6年度)とのこと。
担当課より、直接お話をいただけてご苦労や課題がより分かりやすく伝わってきました。
貴重なお話をいただき、大変にありがとうございました。
視察2日目は、柳川市で「老朽危険家屋等除去促進事業」について学んでまいります。

建設常任委員会(委員長として)で、今日より3日間、行政視察へ行ってきます。
行き先は、福岡県朝倉市、柳川市、宗像市へ、それぞれの調査項目において、各市の取組みを、学んでまいります。
視察出席者は、建設常任委員会のメンバーで、委員長の私、兼本副委員長、福川委員、石原委員、ごん委員、黒川委員は所用のため欠席、そして随行として、担当課と議会事務局職員の合わせて7名となります。
視察の詳細は随時、このブログにて報告します。
また視察終了後には、委員長報告を提出いたします。
#朝霞
#行政視察

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