東日本大震災から14年の3・11です。
今日は、福島県「いわき震災伝承みらい館」3・11追悼企画「みらいへつなぐ 3・11の記憶」に行ってきました。
それぞれの語り部さんが、当時の体験をもとに話をしてくださいました。
しかし、それは簡単なことではないと思います。
語り部さんからは、14年経った今だから聴けること、ここまで聴いてもいいかな、話してくれるかなと思いながら話を集めていると。
一方で、3・11がトラウマになり、語り部さんからお願いされても、それは絶対無理、文章にもできない、私に聴かないでと、頑なに拒む方もいると。
災害時には、自分の命は自分で守る
自分の命があれば、それから他の手助けをする、と。
確かにそうだけど、当時も身近にいた人を助けられず、どうして…助けられなかったのだろう、本当にそれが悔しいと。
14年経っても、後悔の念に囚われていると
今、もし、災害が起きてその人を助けに行きますかと聞かれたら
やっぱり、私は助けに行くと、言っていました。
それでも、災害時は避難のスイッチを入れて、命だけ持って逃げて欲しいと。
その方は、命の大切さを語っていかなくてはと思い、語り部になったと言います。
また別の語り部さんからは、中学校での避難の様子を語ってくださいました。
その学校は、避難訓練で高台に逃げる訓練を実施していたので、当日もスムーズに避難ができたが、そこからは、津波で家や人が流される様子がはっきり見えてしまうので、先生方が円陣をつくり、その中央に生徒たちを座らせて被害の様子を見せないようにしていたと。
やはり、現場で直接、生の声を聴くことはとても大事だと改めて痛感しました。
その他のプログラムでは、いわき震災伝承みらい館が立地するすぐ近くにあった、豊間中学校。
ここの被災したピアノを、熱い思いから甦らせた遠藤楽器の店主さんの話。
そしてその娘さんの、遠藤優衣さんのフルートと西村由起江さんの素晴らしいピアノ演奏に感動しました。
この奇跡のピアノ
生まれ変わったすぐの時は、繊細でいまにも壊れてしまいそうな音だったと、西村さんは振り返り。
でも、西村さん他、多くのピアニストが演奏し、多くの方に聞いていただいたことで、今はとても力強い音になってきたと。
とても分かる気がします。
楽器は使い込んでいくと本当に音が変わっていきます。
もちろん楽器だけでなく、他の道具なども同じだと思います。
演奏が終わり、14:46間近に。
来館者全員で黙祷しました。
私も合掌し胸中でお題目を唱えました。
自然と涙が出て止まりませんでした。
今日、私がここに来て復興のために何かできたかと言われれば、何もないと言うしかありません。
ただ、自身の体に刻むこと、それを伝えて行くこと、そして、忘れないことが復興応援になると思っています。
今日は急きょ、日帰りで行くと決めたけど、来て本当に良かったです。
ちなみに、無事故で自宅に戻ったことを報告致します。
#東日本大震災
#復興応援
#人間の復興