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バックナンバー 2024年 5月 14日

建設常任委員会視察1日目、上下水道事業における災害対応について学びました。
熊本市は古くから「水の都」と知られ、人口約74万人の市民の生活用水を全て天然地下水で賄っていると言います。
私は4月1〜2日と、石川県七尾市、珠洲市と被害状況を個人的に確認してまいりました。
そこで見た事からも、上下水道のインフラの重要性を改めて痛感しました。
8年前の2016年4月に起きた熊本地震。
これを経験した担当職員も半減したと…
当時の災害対応を語っていくことも大きな役目と。
上下水道事業のみの記録誌「熊本地震からの復興記録誌〜地下水都市・熊本を守る〜」と言う冊子をいただき、とても良くできていて関心しました。
振り返りをしっかり記録に残すということは、前述した震災を経験した者が少なくなっていく時にとても重要で意味のあることと改めて感じました。
委員の質問から
熊本地震の受援の状況は…
水道:応急給水支援、派遣期間H28年4/15からの約3週間で、延べ人数4286人。
漏水調査、派遣期間H28年4/19からの約1週間で、延べ人数313人。
応急復旧支援、派遣期間H28年4/26からの約3週間で、延べ人数2400人。
下水道:1次調査(地上部及びマンホール内の被害状況確認他)、派遣期間H28年4/19からの約1週間で、延べ人数776人。
2次調査(進捗管理、国、県、市、情報総括連絡都市との調整、災害査定に向けた資料整理・助言等)、派遣期間H28年4/26からの約1ヶ月で、延べ人数1470人。
受入れにあたっての反省点として、明確な受援態勢を構築できなかったため、支援都市の受入が後手にまわったと。
また、会議室や駐車場の確保が難航したとありました。
会議室はいくらあっても良いと、スペースの確保をすることが、多くの受援をスムーズにすることの大きな課題とアドバイスをいただきました。
発災後、下水道の開通状況とそれまでのし尿処理はどうしたのか…
下水道管路施設の破損による応急復旧等の対応箇所はあったが、下水処理施設は運用可能であったと。
滞留した汚水等はバキューム車で回収、処理場へ搬入し処理を行った。
また、発災直後は水道施設の被災によって断水していたため、生活排水の流入は減少していたと。
震災で被害を受けた際、耐震工事を含め、復旧に要した金額は…
経費として、約131億円要し、内訳は、水道事業43.2億円、下水道事業87.2億円、工業用水道事業0.1億円と。
感覚的に少ないのではとの質問に、震災前に進めていた耐震化工事の影響ではないかとありました。
震災前に行った水道管等の耐震化率は70%と、朝霞市と比べても進んでおり、それは昭和時代から耐震管の整備を着々と進めてきたことがあると思うと。
また下水道事業のマンホール環境の整備も進めていたと。
発災直後は、1日3万件以上の電話対応をしたと聞いていますが、課題をお聞かせください。
多数の着信がある場合、回線が塞がってしまうため、業務に使用できなくなってしまう。
また、受電の内容によっては対応した職員が長時間拘束され、他の災害対応の業務に支障をきたす事となった。速やかに外部発注できる態勢を構築しておくことが望ましいと。
震災後2020年(令和2年)に、水道施設更新計画を策定していますが、力を入れたことは何か
病院などの施設で断水が起きないようにするための整備や、給水車に給水しやすいように校区ごとに給水所やスペースの確保の整備などと。
石川能登地震では、朝霞市からトイレトレーラーを派遣した。
しかしそれだけで十分ではなく、トイレの整備は後回しになりがちですが、熊本市では震災前から避難所となる小中学校の一部にマンホールトイレを整備している。
震災後の整備の状況は
市内小中学校120校ある内、震災前に4校に20基(1校に5基)整備していた。
トイレの必要性、重要性からH26年から整備し、令和5年末現在78校(78×5基で390基)に設置済み。
今後、令和11年に向けて全校に設置するよう進めていると。
マンホールトイレの整備は見習うべきあると強く言いたいし、これから強力に推進してまいります。
給水においては、移動型の貯水槽を設置するだけでなく、災害時のみならず活用出来るように、応急給水体制の機能強化を見直し、貯水機能付給水管(災害用給水タンク4トン備蓄可能)の設置を教育委員会所管で進めていると。
震災前は、災害対応は「公助」できると思い込んでいたと。
震災を経験し、市長はじめ考えや対応について見直したと。
発災後2日間は、なんとか自助、共助で凌いで欲しいと。
3日後から公助で動きができると。
これは2日間何もしないということではなく、公助でしっかり対応していく、との決意でもあると受け止めました。
行政視察では毎回感じることですが、様々なデータやプロセスはインターネット等で調べられない事はないのですが、やはり現場で関わってきた方々の生の声を聞くことはとても説得力があり、ご苦労も肌で感じますし、重要であると思っています。
説明時間が少しオーバーしてしまい、申し訳ありませんでした。
熊本市上下水道事業に関わる各課職員の方々が大勢同席いただき、ご多忙の中、丁寧に説明いただき誠にありがとうございました。
明日は、荒尾市へ向かいます。
どうぞよろしくお願いします。
#朝霞
#熊本
#行政視察

本日より、建設常任委員会で、熊本県へ行政視察へ行ってまいります。
今回、委員長としても頑張ります!
内容は、2泊3日で以下の都市をまわります。
1日目熊本市へ、上下水道事業における災害対応について
2日目荒尾市へ、AIオンデマンドタクシー運行事業について
3日目御船町へ、熊本地震の被害と復興について
大部分を熊本地震における災害対応他についての内容となり、ここで学ばせていただいた事を、朝霞市政に反映出来るよう取組んでまいります。
詳細は随時、ここのブログで報告します。
無事故で全行程を終えて戻りますので、よろしくお願いします。
#朝霞
#熊本
#行政視察

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