台風2号の対応の振り返りを、朝霞市危機管理室と行わせていただきました。
ホワイトボードに気象状況の変化と対応についてのタイムラインが書かれ、それを見ながら職員と共に振り返りをしました。
今回の被害状況は、人的被害はなし、住宅被害は、床上浸水10軒(住家1、事業所9)、床下浸水5軒(住家5、事業所0)、道路冠水は通行止め7箇所。
避難者数は避難所全体で、6世帯13名。
個人的に課題ではと思ったのが、避難所開設の時間、タイミングです。
夜中の1時前に4ヶ所開設と。
その時点の警戒レベルは、土砂災害レベル4、河川洪水レベル3。
真夜中に防災無線や市政情報メールで緊急連絡されても、避難できるのか?ということ。
私は避難所開設された後、状況を見て回りましたが、避難者は多くなかったのが印象的でした。
振り返りでは、熊谷気象台と何度もやり取りし、指示を仰ぎながら朝霞市として判断した結果、自主避難所開設は必要ないと。
実際に河川洪水や内水被害に遭う地域を見回っても、危機的な状況ではないと、過去の経験からも判断したとありました。
私が地域を回ってみた時も、同じ感覚はありました。
ただ、内間木地域においては必ずと言っていいほど、内水被害が出てしまうので、そこはなんとかならないものかとも懇談。
とは言っても、朝霞市危機管理室としては、むしろセオリー通り対応進めていったもので判断ミスがあった訳ではないと振り返りの中で理解はしましたが、しかし、これらは想定の範囲を超えた対応ではないということ。
近隣市の対応を見ても、他に避難所対応したのは新座市のみであったこと。
危機管理室では熊谷気象台の情報も元に判断し、避難所開設の時間が夜中になってしまったと。
今回の警戒レベルは、土砂災害に対して対応していたこともあり、朝霞市の場合、対象となる地域がごく限られていることもあり、避難所開設に遅れがあったのではないかとも思います。
ただ、やはり河川付近にお住まいの方などは台風が来て暴風雨が続くと不安になってしまい、住民の方によってはいつも早めの避難をされる方がいます。
そう言う方のためにも、やはり1箇所や2箇所でも自主避難所開設は必要ではないかと考えます。
今後の検討をお願いしたいと思います。
また、これは市民の方からの声から
学校の下校時が、ちょうど雨と風が強い時で、私もちょうど遭遇したのですが、児童がひとりで傘も役に立たない状況の中、帰路についていました。
例えば、保護者に一報入れて、できる方だけでも見守りにでていただくとか、引き取りに来てもらうとか(誰もができる訳ではありませんが)、もしくは下校時間を早めるとか遅くするとか。
天候の状況を見て柔軟に判断出来ないのか?
それらの判断は学校、教育委員会に委ねるのか。
それとも、危機管理室も連携して情報共有し判断材料とするのか。
そんな話もさせていただきました。
この件もぜひ、庁内で話を出していただきたいと思います。
今回、床上浸水に遭われた方の対応を地域包括支援センターと危機管理室と連携し行いました。
朝霞市は、事前に避難する方へ宿泊代の補助金を給付する、要配慮避難者等宿泊施設利用補助金がせいどとしてありますが、この方の場合、対象とならなかったことが残念でした。
こちらの件については、福祉的な支援を考えていく必要があり対応していきます。
ところで、前述の宿泊代の補助金についての対象は、避難行動要支援者台帳に登録してある方が対象となります。
現場においては、この台帳の周知がまだまだであるとの声もあります。
今回のような災害級の気象状況も借りて、推進していきたいと強く思います。
以上、簡単ですが、今回の台風2号の振り返りについて、朝霞市危機管理室と行った内容から要旨を投稿いたします。
今後も、防災士として、市議会議員として、さらに朝霞市地域防災アドバイザーとして、担当各課と協力したがら取組んでまいります。