今年のGWは、コロナ禍の自粛制限で自宅での時間が増えました。政務活動の報告書のまとめなど雑務の合間、読みかけていた本を読み終えることができました。「人生の道しるべ」。宮本輝氏、吉本ばなな氏の対談集です。信頼しあう、心の通じ合う2人の話に引き込まれました。プロ小説家の悩みや喜びが真摯に語られています。人間の命を万年筆のインクに譬え海に最後の1滴を落としてもインク自体は溶け込むだけで無くならないという話や若い世代がゲームではなく文学にもっと触れ精神的成長を遂げなければ精神年齢が上がらないとの主張にも、共感できました。吉本氏は、いまの時代は「ゆっくりものを眺める時間もなく、短時間の暇つぶしには満ち溢れている時代」と語られ、人生を真っ向から生きることで何ものにも変えがたい宝物を得ることができるとも述べられています。コロナ禍の終息後も困難な状況が続くことも予想されます。地に足をつけ慌てず弛まずしっかり生きていかねばと読後強く感じました。

