派遣の目的は?
北側 日本関係船舶(日本人が乗船、日本の事業者が運航、日本の積荷を輸送の外国籍船を含む)の安全確保のための情報収集体制の強化をするため。日本関係船舶は年間ホルムズ海峡で約3900隻、バベルマンデブ海峡で約1800隻が往来している。
なぜ自衛隊を派遣するのか?
北側 多くの国が海軍を派遣し情報収集活動を進めようとしている。これらの国と連携し情報交換し、安全な航路を確認することができ、その情報を日本関係船舶に伝える。自衛隊は今回の区域に入っているアデン湾で10年間、海賊対処活動を行った実績、経験、知見を持っている。
派遣を閣議決定で決めた理由は?
北側 「調査・研究」で世界中の「どこでも」「いつでも」自衛隊を派遣できる先例にしないため、シビリアンコントロールを徹底する必要があると公明党は考え、政府全体で責任を持って派遣するという意味で閣議決定で決めるべきと主張した。閣議決定前の与党審査の中で、政府に様々な注文をつけ、結果とし閣議決定時、変更時、終了時の国会報告、また派遣の目的、必要性、任務、装備、活動期間、活動地域など重要事項を閣議決定に盛り込ませた。
閣議決定にはさらなる外交努力を引き続き行うとしているが?
北側 日本は中東諸国と関係が良好であり、一方で米国とも同盟関係である。対立している両国に働き掛けができる日本の中東の安定に果たす役割を非常に大きい。