幹事長の大仕事
公明党区議団を代表して予算に賛成する討論を行いました。区民の皆様の声を議会で取り上げ、その多くが予算化・事業化されています。
思えば昨年6月に公明党区議団幹事長となり、各種団体との政策懇談会や区の各部との協議、予算要望書取りまとめ、政策提言書「あらかわ公明ボイス123」提出、決算の認定、そして予算を定めることと、持てる力を奮い起こしてまいりました。
予算に対する討論が幹事長としての集大成だと思っています。これからも西川区長との適切な緊張関係を保ちつつ、より良い荒川区を目指して全力を尽くしてまいります。
【賛成討論】
私は、公明党荒川区議会議員団を代表しまして、議案第五十四号、平成三十一年度荒川区一般会計予算案に賛成の立場で討論を行います。
平成三十一年度予算は、西川区長就任第四期目の三年目となる予算であり、「幸福実感都市あらかわ」の実現に向け、子育て環境の整備、介護予防の充実、防災まちづくりの推進など、区民の安全安心のさらなる向上をはじめ、地域の経済や文化の活性化などに、着実に取り組むことで、区民の幸福実感を一層高めていくという思いが込められたものと受け止めております。
一般会計の予算規模は、千二十三億円となっており、総合スポーツセンターの大規模改修や児童相談所の開設準備費、私立保育園運営費の増などが主な要因となり、前年度と比較して二十八億円、二・八パーセントの増という、過去最大規模の予算となったものであります。
私たち公明党荒川区議会議員団は、本予算の編成に先立つ昨年九月、日頃の区民相談で受けた要望を123項目の政策提言書「あらかわ公明ボイス123」としてまとめ、西川区長に提出いたしました。その際に私からは3つの備えについて要望を致しました。首都直下地震への備え、高齢化による介護需要への備え、公共施設の老朽化への備えであります。区はこの要望を受け止め、『輝く未来の礎予算』として本予算を編成されたものと高く評価しております。
具体的には予算の主要事業として「特殊詐欺根絶対策の強化として、自動録音機の設置拡大や高齢者の集まる場所での意識啓発」、「円滑な事業継承への支援として、技術・技能の継承支援によるモノづくり企業の継続的な発展の推進」、「ごみ削減対策の推進として、食品ロス対策の周知徹底」、「認知症予防対策の拡充として、認知症対応型介護施設の充実」、「子育てにおける負担の軽減・産後支援策として、産後ケア事業の拡充」、「児童相談所の区移管に向けた、職員の人材確保及び育成」、「待機児童対策として、マンションの一階や空き部屋を使った保育園の整備」、「空き地・空き家対策の推進として、所有者への適正管理の指導強化」、「グローバル人材の育成として、英語検定料の助成」等々が予算化されており、その他にも私たちの主張が幅広く取り入れられ、限りある財源を重点的・効果的に配分し、メリハリの効いた予算を編成したものとなっております。
さらに、私たちは予算に関する特別委員会におきましても、総括質疑における児童虐待防止への取り組みを始め、様々な要望や提案を行ってまいりました。区にとって早急に検討すべき重要課題であり、これらの提案・要望につきましては、是非とも今後の予算執行等に反映させていただき、区民生活の向上に一層の努力をされるよう要望しておきます。
最後になりますが、予算に関する特別委員会の中で提出された修正案については、安易な現金給付の新設や給付額の引上げ等であり、税金をばらまくようなものであることから、反対である旨を表明させていただきます。
いかなる議案の提出であれ、他の会派が納得をするような地道な説明を行うなどの下準備や度重なる交渉といった根回しなどの合意形成に向けたプロセスは必要不可欠です。そのような議員としてのプロセスを十分に踏むことなく、一方的にご自身の意見を主張するだけでは、真に区民のための議会とはならないと考えます。仮に自分たちだけがあたかも区民のための提案をして、他の会派が理由もなくそれを否決した、などの宣伝をするならば、これは選挙前のパフォーマンスと言わざるを得ません。
以上申し上げ、本予算案に賛成の討論といたします。ありがとうございました。