一般質問 教育改革編 part2
知的書評合戦ビブリオバトルの実施拡大について
先にも述べました次期学習指導要領では、アクティブラーニングという言葉がポイントとして掲げられ、「主体的・対話的で深い学び」という視点が重要であると述べられています。机に座っている子どもたちにどれだけ多くの知識を注入するか、そのような教育は遠い昔の話です。これからは子どもたち自身が主体的に、対話の中でお互いの考えを尊重し合い、そこから深い学びを得ることが求められています。
私は昨年3月に行われた予算に関する特別委員会で、知的書評合戦ビブリオバトルについて取り上げました。ビブリオとはラテン語で書物を意味し、ビブリオバトルとは、自分たちで持ち寄った本についてその素晴らしさをプレゼンし、発表し合った後にお互いの本について話し、最後に投票してチャンプ本を決めるというものです。
読書という作業それ自体はインプットですが、そこで得た知識を他者へ伝える、アウトプットすることにより、その知識は深まります。また、他者に伝えるためにはより深く物事を理解することが求められます。
まさにこれからの教育に求められる要素がふんだんに盛り込まれたこのビブリオバトルですが、荒川区においては中学校では実施が見受けられるものの、小学校での実施がまだまだこれからの状況です。読書の街あらかわという観点からも、より早い段階から知的書評合戦ビブリオバトルの導入をすべきであると考えますが、教育委員会の見解を伺います。
【教育長答弁】
ビブリオバトルは、自分が面白いと思った本を対戦形式で互いに紹介し合うもので、自らの考えを聞き手に正確に伝わるよう表現することで鋭い言語感覚を養うとともに、国語の力を伸ばす大変効果的な活動であります。また、読書体験を共有することで、なかなか出会うことのない本と巡り会う機会にもなり、読書活動がより豊かになるものと認識してございます。
教育委員会では、これまで学校図書館の充実のため、図書館資料の大幅な拡充や学校司書の全校配置等、学校図書館の充実を図ることによって、子どもたちの創造力を培い、学習に対する興味や関心を高め、豊かな心を育む読書活動や読書指導に努めてまいりました。
さらに、学校図書館支援室の設置とあわせ、授業の内容を豊かにし、子どもたちの主体的な学習活動を支援し、学ぶ力を高めていくとともに、学習活動の広がりに寄与する「学習センター」としての機能を高めるよう取り組んでまいりました。
平成二十九年に改訂いたしました荒川区学校教育ビジョンにおいても、「学校図書館を活用し、興味や関心を広げ探究する力を育む」ことを重点項目の一つとして位置付けており、子どもたちが読書活動を通して、思考力・判断力・表現力等を伸ばす教育の充実に取り組んでおります。
議員ご指摘のとおり、ビブリオバトルは、子どもたちが自分の好きな本を通して、主体的かつ論理的に考え、深い学びに結びつくものであり、荒川区の目指す教育の推進に大いに資するものと考えております。
現在、区立中学校におきましては、教員が本の紹介者として参加するといった工夫を行うなど、積極的にビブリオバトルを学習活動に取り入れており、子どもたち一人一人に探究する力を育成しております。
また、区立小学校におきましては、ビブリオバトルの趣旨を踏まえて、「自分が読んで面白かった本をリーフレットや新聞にして紹介する」、「上級生が下級生に読んで楽しかった本を紹介する」、「友達に紹介された本を読み比べたり、関連した本を探したりする」といった取組を実施し、子どもたちは多様な分野の本に興味・関心を広げております。
教育委員会といたしましては、ご質問の趣旨を十分に踏まえ、今後、小学校でもビブリオバトルの魅力を広く周知しながら、学校図書館を一層活用し、子どもたちが読書に親しむ環境のさらなる充実に努めてまいります。
