世界遺産登録で話題の富岡製糸場へ
国際記念物遺跡会議(イコモス)は4月26日未明、高品質な生糸を大量生産する技術と絹の大衆化をもたらした価値は世界的にも稀有であることから、富岡製糸場を世界文化遺産に登録するよう勧告しました。
今回、若手議員の会における関東ブロックの研修会が群馬県で行われ、たまたま富岡製糸場の世界文化遺産登録に向けた取り組みについてをテーマにすることが決まっていた最中の出来事でした。
このタイムリーな研修に、往復7時間の時間を費やし、参加させていただきました。富岡製糸場課おもてなし係長・稲塚さんにご案内いただき製糸場の歴史から世界遺産登録までにいたる過程をうかがうことができました。
・官営当時の国策として労働者でなく指導者を育成しようとしていた当時の実態
・2月の大雪で繭の乾燥室が半壊するなど壊れた部分の改修も国の許可が必要になること
・史跡指定されているため地面を掘れず施設内のトイレが不足すること
・勧告が前倒しで行われ観光客の急増に対する人手が不足していることetc.
野麦峠のような女工哀史のイメージとは少し違い、女性の社会進出に大きく貢献した一面もあったようです。また、周辺への経済効果など波及的効果は計り知れません。
5月1日現在で55日後には、ピラミッドや万里の長城と同じ世界文化遺産となる見通しの富岡製糸場、日本で18か所目となる遺跡をこの目で見るという大変貴重な勉強をさせていただくことができました。