【吉野源三郎の「君たちはどう生きるのか」を読了しました】
販売部数 250万部突破のベストセラーです。
読まれた方がおられると思いますが、小職なりの所感を簡単に述べさせて頂きます。
主人公は中学生の男子学生「コペル君」。
彼の父は、家族を残し、若くして病気で他界します。
逝去の3日前、父は甥(著者)を病室に招き、息子を「立派な男」に育てて欲しいと依頼します。
著者は悩みながらも、彼(コペル君)を立派な人間に育てる為に、ノートに考えた事を書き綴ります。そのノートが「君たちはどう生きるのか」であります。
彼は、お金持ちの家に育ち、勉強も出来る優等生。
貧しい友達を見下す事もなく、優しい心を持ち合わせています。
彼も悩みながら成長します。
ある日、上級生から殴られる事になった友人を、彼は体を張って、友達を守ると約束します。しかし、現実となった時、彼は、友達が殴られているのを遠くから見ているだけで、助けようとはしませんでした。怖くて、茫然と立っていただけでした。
彼は自責の念に苦しみ、自殺さえ考えました。
彼を救ったのは、そのノートでした。
ゲーテの言葉を引用して彼を勇気づけます。
「誤りは真理に対して、ちょうど睡眠が目覚めに対すると、同じ関係にある。人が誤りから覚めて、よみがえったように再び真理に向かうのを、私は見たことがある」と。
僕たちは、自分で自分を決定するちからを持っている。
だから、誤りから立ち直ることもできるのだと、彼に励ましを送りました。
ナポレオンに対する洞察にも感銘を受けました。
貧しい境遇に育ったナポレオンは、人の何倍も努力して、35歳で皇帝に登り詰めます。
皇帝になると、「フランス国民の為」から「権力の為に権力を行使」する様になり、ロシア大遠征の失敗、ヨーロッパ全体にイギリスとの通商を禁じる失敗が重なり、わずか数年で、皇帝から破滅の底(捕虜・島流し)に落ち込んでしまいます。
ナポレオンの残した功績は、彼の行動力、活動力、精神力という不可能を可能にする人間の偉大な可能性を示しただけではありません。
「ナポレオン法典」、「芸術や文化の奨励(ロゼッタストーンの発見など)」など、枚挙にいとまがない程、数多くあります。
そして囚われの身となっても「王者」の誇りを失わず、自分の招いた運命を、男らしく引き受けてしっかりと立って(生きた)いた事を通して、コペル君に「立派な生き方」を示しました。所管はこの辺りで終わりにします。
「君はどういきるのか?」
改めて、じっくり考え直したいと思います。
この本は、娘が「父の日」にプレゼントしてくれました。
家族にも、読む事を勧めたいと思います。
#君はどういきるのか #吉野源三郎



