農林水産委員会 県内調査(秋田・山本地域振興局)7/23・7/24
令和元年7月23日(火)・24日(水)農林水産委員会県内調査(秋田・山本地域振興局)を行いました。
●初日は、県庁委員会室での秋田地域振興局の概要説明の後、①男鹿・潟上園芸メガ団地(キクの大規模生産とスマート農業実証)、②JA大潟村玉ねぎ集荷貯蔵施設(大潟村における玉ねぎの産地化推進)、③能代電設工業(株)(新塗料ポリウレアを用いた農業施設等の長寿命化)を現地視察。
男鹿・潟上地区園芸メガ団地(露地5.0ha、ハウス24棟)では国の「平成31年度スマート農業加速化実証プロジェクト」として、LED電照(開花時期のコントロール)や切り花調整ロボット(GPS付トラクターによるうね内部分施用・キク移植機)などのICT技術を活用したスマート農業実証を行っています(2ヵ年)。収入は1.5倍と期待されています。
JA大潟村は、産地パワーアップ事業により、北関東から北海道に産地が切り替わる時期に供給が落ち込んでしまい、東北における大規模産地がない玉ねぎの産地化を目指し、平成31年2月に玉ねぎの乾燥・貯蔵・調整施設を稼働、村内外の農地100ha強の栽培面積と4000tの生産を目指し取り組んでいます。(選別・調整室は1室で20t/1時間の選別能力と乾燥・冷蔵室2室で最大1152t/1回~1回の乾燥期間は約1週間の乾燥能力を有する)
能代市に本社がある能代電設工業株式会社は、各種産業プラント等や再生可能エネルギー関連工事、あきた子育て応援企業。事業の一環として、耐摩耗性・対候性などが向上し、吹き付けから数分で乾き、1~2時間で硬化する新素材ポリウレアを用いて、トンネル・導水路・貯水槽・船舶等に施工しています。農業用施設の長寿命化も期待されています。
●2日目は、山本地域振興局にて概要説明、山本地域農水若手経営者との意見交換。水産品拡大への課題や農地集約・ブランド化等への課題解決に向けた要望がありました。その後現地調査。①(有)峰浜培養(菌床しいたけホダ生産・栽培研修施設)、②(農)細越牧場(県内屈指の大規模酪農経営体)、③(有)田村山林緑化農園(秋田スギコンテナ苗生産施設を視察。
八峰町では、年間を通して生産ができる作物として、平成4年から4戸の農家が菌床しいたけに取り組み、平成9年~10年に培養工場120万個、平成14年~15年にパッケージセンター(JA秋田やまもと)と培養工場を増設、200万個の生産が可能となっている。これまで菌床しいたけホダ(もともとはたきぎに使う木の切れ端のことを言いますが、これが転じて、木を伐ったもので、ある原木にも用いられる木)は海外からの輸入に頼っていたものを国産(県産)で生産する施設(有限会社峰浜培養)です。
三種町農事組合細越牧場は、細越親子で酪農メガファームを目指しています。平成28年度から畜産クラスター事業により、自給飼料用機械購入、乳用牛堆肥舎新設等を行い現在の飼養頭数178頭から300頭規模の経営を目指している。平成30年度で1731tの生乳を出荷しています。
再造林が遅れている秋田県において、コンテナ苗による再造林を有限会社田村山林緑化農園(田村社長:写真右)が三種町で行っている。コンテナ苗とは、樹脂製の多孔容器で育成される苗木で、培土と根で成型された「根鉢付き苗」のこと。通常の苗に比べると200円/本と割高であるが、根巻きによる根の変形がなく、根の発達が良く、短期間で出荷でき生産性が良い。田村山林緑化農園では、平成28年度と30年度に国庫補助の活用により苗木生産施設を整備し、令和5年度には35万本の生産量を計画しています。
