昭島市 平成19年3月 定例会(第1回)
3月5日
◆4番(赤沼泰雄議員)
おはようございます。ただいま議長の御指名をいただきましたので、通告に従いまして、順次質問をさせていただきます。
まず1点目として、高齢者が安心して暮らせるために、高齢者のちょっとした困り事に対応する支援サービスについてお伺いいたします。
超高齢社会を迎えつつある現在、高齢者が尊厳を保ち、在宅で暮らし続けていくためのキーワードは不安解消であります。しかしながら、高齢者が安心して暮らし続けるためには、高齢者の多様なニーズに迅速かつ柔軟に対応できるような制度や体制の整備、また介護サービスと医療サービスとが継続的、かつ一体的に提供できる制度や、供給体制の整備や、高齢者の心のケアの重視、要介護高齢者を介護する家族へのサポート体制の充実、医療保険と介護保険の境をなくすなど、行政に求められる対応の内容は多種多様であります。
高齢者御自身の不安解消はもちろんのこと、親戚の方や友人、知人の方々、あるいは近隣にお住まいの方などからも、ひとり暮らしの高齢者に対する不安、心配の声をお聞きすることもたびたびであります。昭島市におきましても、不幸な事故などからの教訓を生かして、平成16年10月からは高齢者ふれあいネットワーク事業を実施することになり、介護サービスなどを利用していない高齢者への対応を図ってきております。
そこで、まず高齢者ふれあいネットワーク事業導入による効果も含めて、見守り制度の現状と今後の充実についてお聞かせください。
また、見守りということでは、東京都は今月より、水道の自動検針システムを利用した見守りサービスを新たに開始したようであります。これによりますと、見守られる人の自宅に専用の電子式水道メーターを設置することで、1時間ごとの使用状況のデータが付属の通信端末から見守る人--これは最大3人まで登録することができるそうでありますが、その見守る人に送られるというものであります。コップ1杯の水でもメーターが反応するために生活状況が把握しやすく、異常を察知する精度が高いとして、より有効な安否確認の手段になるものと期待されております。
そこでお伺いしますが、現在、昭島市におきましても水道の検針による見守りサービスを実施しているようでありますが、東京都の自動検針システムを利用した見守りサービスとの違いについてお聞かせください。また、昭島市で同様のシステム導入についてはいかがでしょうか。
次に、千代田区では介護保険サービスなどのような大がかりなサポートではなく、ひとり暮らしの高齢者のちょっとした困り事、ニーズに対応するために、「困りごと24」という高齢者の支援サービス事業を始めております。これは日常の暮らしの中で、例えば電球などの交換、洗面所など排水口の詰まりや、家具の移動、あるいは風邪などで体調を崩したときの近所への買い物などの軽易な困り事を、24時間365日相談を受け付け、地域の方々の御協力を得てお手伝いすることで、高齢者の自立した生活を支援するというものであります。
サービスを受けられる対象は、75歳以上で、ひとり暮らしの高齢者や高齢者だけの世帯、あるいは障害者だけの世帯で、サービスの内容は専門的技術を必要とせず、1時間くらいでできて継続性のないものとなっております。これらについて協力員が利用者の自宅へ伺い、困り事をお手伝いいたします。協力員は地域住民、それから在勤者、学生などを活動協力員として募集し、登録をいたします。協力員が対応できない専門的なケース、あるいは継続的な支援が必要な場合については、専門事業者やシルバー人材センターなどを紹介することもあるそうであります。また費用負担については、利用者の自己負担が1回200円で、協力員への活動費は1回500円となっております。
この事業は、医療と介護のはざまを埋め、高齢者の不安解消のために24時間の相談体制を整備するという全国的にも極めて珍しい先進的な取り組みということであります。同時に地域住民のマンパワーによる事業展開と、自治会など地域コミュニティの活性化を図ることができること。また、さまざまなサービスとのネットワーク化を図ることで、高齢者などが地域で安心して生活できるシステムを構築することができることなど、幅広い効果も期待できます。
このような千代田区での「困りごと24」のようなサービスを、昭島市においても高齢者の在宅生活支援策として、また地域コミュニティ活性化の仕組みづくりとして、ぜひ取り組むべきと考えますが、いかがでしょうか。
次に、2点目として、昭和公園の再整備についてお伺いいたします。
人間の暮らしには3つのRが必要と言われております。それは、レスト、リラックス、レクリエーションの3つであります。現代人は年齢を問わず、忙しさの中で絶え間ないストレスにさらされております。そのことは自然と日常生活との距離がだんだん遠のいていることに関係しているのかもしれません。
公園は、私たちが生活していく上で必要な緑の働きに加え、いろいろなスポーツや文化、教育的側面などにも対応してくれる空間であります。さらに大規模な災害が起こった場合には、仮設住宅の設置場所や災害復旧の活動拠点などにもなります。超高齢社会に向けて、これからの都市公園は、長寿・福祉社会、余暇時間の増大などに伴う心身の健康増進、余暇のレクリエーション、地域の人たちとの触れ合いの場として、私たちにとってますます重要で身近なものになるのではないでしょうか。
現在、昭和公園は整備構想に基づき野球場及び駐車場の整備が始まっております。今後、2期、3期と順次整備され、新たに生まれ変わろうとしており、私もそのことを大変楽しみにしている1人であります。しかし、同時に、1点だけ心を痛めていることもあります。それは小動物園の存在であります。かつては公園のすぐ南側に住んでおりましたので、子どものころは毎日のように昭和公園で遊んでおりました。そのころは小動物園も充実しており、クジャクやコブハクチョウ、インコやキジ、鹿や猿、タヌキ、キツネなどの動物と身近に触れ合う機会に恵まれたことは、今考えると大変幸運なことでありました。その小動物園が消滅しようとしている理由はよく理解しているつもりでありますが、生命の尊厳、他人への思いやりや、他人の痛みを感じる心など、人間として大切なものの喪失が危惧される今だからこそ、子どもの健全育成のために、また子どもだけではなく、ペットブームに見られるように、大人にとっても動物と触れ合うことの効果、動物との共存に対する要望は高まっているのではないでしょうか。
欧米では、1960年代から医師や理学療法士、獣医師の指導のもとに動物と触れ合うということを、身体障害者のリハビリ訓練や、精神障害や情緒障害などの治療にアニマルセラピーが積極的に取り入れられております。また日本においても、犬や猫、イルカや馬などによるアニマルセラピーが取り入れられてきております。例えば馬の歩くリズムにあわせて生じる上下運動が身体や脳に刺激を与え、車いす生活の人の筋力衰え防止に効果がある。脳性麻痺の人には、馬にまたがることで股関節や筋肉がほぐれ、無表情だった顔に明るい表情を見せるようになり、みずから歩行練習を始めたという報告や、自閉症児が馬との一体感を感じることで生きている実感を得て、周囲の人間に目を向けるようになる可能性が大きいことなど、さまざまな事例が報告されております。
そのように、一人っ子、不登校、精神的・身体的・性的虐待児、親がいない子どもなど、高齢者では独居老人、老人ホームなどで、また終末期医療として、がん、エイズ患者など、事故や病気などの後天的慢性疾患、ダウン症、自閉症、脳性麻痺などの先天的慢性疾患、身体機能障害者、精神障害者など、アニマルセラピーの治療対象者は大変多岐にわたっております。言い換えれば、それだけ動物の持っているいやしの力が大きいということであります。
従来のように、市が動物の飼育、管理を行うのではなく、例えばドッグランのように個人や団体が飼育している動物を遊ばせたり、人間と触れ合えるようにしたりするなど、具体的な運営方法は今後、十分検討の余地があると思います。
そこでお伺いいたしますが、整備構想によれば、現在の小動物園や旧相撲場付近は、水と緑の自由空間として整備されることになっておりますが、そこに動物と触れ合うことのできる多目的広場とも言うべき空間を設置してはいかがでしょうか。
最後に、都道153号線の交通安全対策についてお伺いいたします。
都道153号線は、総合スポーツセンター西角から福島交番経由で多摩川の土手まで約1300メートル、幅員は5メートルから9メートルの道路と聞いておりますが、特に、奥多摩街道の福島交番から共成小学校入り口までは車両の交通量が多い反面、道路も狭く歩道もありません。しかも点在する電柱がさらに道路を狭くしていて、歩行者や自転車などと自動車を分離することができない非常に危険な道路であります。その上、通学路にもなっていることから、交通安全確保の面など、これまでにも議会などでたびたび取り上げられてきたところであります。特に、当該道路は歩行者や自転車などの安全確保はもちろん、自動車にとっても、対面交通時にすれ違う場所を間違えると進退がきわまってしまうというようなこともあり、大変問題の多い道路であります。かと言って、一方通行にしてしまいますと、地域にお住まいの方などを初め、生活に支障を来すことにもなりかねません。これまでの経緯や、今後の可能性などを考えますと、道路の拡幅ということについては、「百年河清を俟つ」という言葉を連想せざるを得ない状況であります。そこで大事なことは、現状の中でどのような交通安全対策を講じることができるのかということに知恵を絞ることではないでしょうか。
そうした観点から、一つ提案させていただきたいものがカラー舗装であります。最近はさまざまな道路で見かけるようになってきておりますが、特に、歩道部分に緑色のカラー舗装を使われていることが多いようであります。道路が狭く、歩道が確保できない場合でも、運転者には歩道の存在を視覚的にアピールできる大変有効な方法と思われます。当該道路における歩行者や自転車などの安全確保だけでなく、自動車の待機場所と言えばよいのでしょうか、車道の幅員が少しでも広い場所を選んで、自動車同士がすれ違う場所を色分けして視覚的にスペースを確保することで、無用な混雑も回避できるのではないでしょうか。市民生活の安全を守る上から、昭島市としてぜひそのような対応を東京都に要請すべきと考えますが、いかがでしょうか。
私の質問は、以上であります。
◎北川市長
赤沼泰雄議員の一般質問にお答えいたします。
私からは2点目の市内の公園整備について御答弁申し上げ、他の御質問につきましては担当部長より御答弁を申し上げます。
昭和公園の再整備につきましては、市民懇談会の開催や市民アンケート調査を実施するなどして、より多くの市民の方々から御意見、御要望をちょうだいいたしまして、平成14年3月に昭和公園整備構想を策定いたしておるところでございます。本構想の基本的な考え方につきましては、7項目ございまして、その中の1つに、水と緑が豊かな公園として整備をする。さらにその他として、動物舎と自由広場となってございます旧相撲場を廃止するとの内容がうたわれているものでございます。これらのことから、構想におきましては、遊具広場や動物舎、現在の自由広場でございます旧相撲場付近は水と緑の自然空間として整備し、市民の茶会を初め各種イベントができるあずまやを設置するものとなっております。
この水と緑の広場に市民の皆様が動物と触れ合える空間をとのことにつきましては、人は動物と触れ合うことによりまして心が豊かになり、精神的にリラックスをすることができ、思いやりや優しさがはぐくまれるなどの、動物が人にもたらす効果につきましては認識をいたしておるところでございます。
御質問の内容につきましては、一つのお考えとして承っておきますが、昭和公園のリニューアルについては、本構想のコンセプトを踏まえまして整備に当たってまいりたいと存じますので、ぜひ御理解を賜りますようお願いをいたしたいと存じます。
◎新藤保健福祉部長
御質問の1点目の高齢者が安心して暮らせるためにについて御答弁申し上げます。
高齢化と核家族化の急速な進展により、ひとり暮らしの高齢者が年々増加し、また都市化が進み、親族間や隣近所との関係が希薄になりつつある中で、御質問にもありましたように、ひとり暮らし高齢者が厳しい現状にあることについては、行政だけではなく、市民共通の認識にしていかなければならないものと考えております。
初めに、見守り制度の現状と今後の充実についてでありますが、本市では緊急通報システム事業や食事サービス事業、電話訪問相談事業、高齢者ふれあいネットワーク事業など、各種の支援事業を実施しているところであります。また身近な相談窓口として、地域ごとに民生委員の協力もいただいております。高齢者ふれあいネットワーク事業では、水道の検針やごみ収集時に発見した高齢者世帯の異変を通報するサービスとともに、民生委員等による見守り活動を行っております。しかし、見守り活動については、ボランティアとして継続的に行うには負担が重いなどの課題があり、一部地域でのモデル事業にとどまっております。今後、本事業につきましては、事業内容を再検討し、より実行しやすい事業として、地域とも連携しながら事業の再構築を図ってまいりたいと考えております。
次に、東京都水道局の見守りサービスについてでありますが、これは離れた家族が高齢者の安否を確認できるサービスで、電子式水道メーターの水道使用量の記録をメールで家族に送信します。このサービスは本年3月から実施試験を行い、その結果を踏まえて実用化される予定となっております。これに対して本市の水道の検針による見守りサービスは、水道メーターの検針時に水道の使用量が少ないなどの高齢者世帯の異変を発見したときに、検針員が市へ異変を通報するものであります。年に三、四件ほどの通報があり、その都度担当者が状況確認を行い、必要な対応を講じております。また、新たな水道見守りシステムの導入につきましては、電子式メーターの設置など、ハード面と費用面の課題もありますので、担当部課とも連携して研究してまいりたいと存じます。
次に、千代田区の「困りごと24」のようなサービスの実施についてでありますが、ひとり暮らしの高齢者世帯等が住みなれた地域で安心して在宅生活を継続していくには、これまでの介護保険サービスに加えて、地域福祉の考えに立った多様できめ細かい高齢福祉サービスが必要であります。本市では先ほど申し上げました支援サービスを実施しておりますが、今後さらに高齢化が進み、またひとり暮らしの高齢者の増加が見込まれる中では、行政と地域が連携した地域での助け合いの仕組みづくりが課題になるものと考えております。
御質問にありましたサービスにつきましては、今後地域ニーズを把握するとともに、これから設置されます社会福祉協議会のボランティアセンターとの連携も視野に入れながら、地域福祉推進の立場で研究してまいりたいと存じます。
◎小路都市整備部長
3点目、都道153号の交通安全対策についてでございますが、都道153号線(福島通り)が都道29号線(奥多摩街道)と交差する福島交番前交差点から南下して、共成小学校入り口までの区間につきましては、車両の交通量が多い反面、道幅も狭く、非常に危険な状態にあることから、市といたしましても、当該区間の交通安全対策の面から、道路幅員の拡幅と歩道整備を東京都に対し、以前より要望しているところでございます。しかしながら、現在のところ、拡幅計画は持っていないようでございます。御質問にございます当該区間におけます幅員の比較的広い部分に、歩車道を分離するカラー舗装などを行うことで車両等とのすれ違いの際の待機場所を設け、市民の安全確保を図るべきとのことでございますが、このことを含め東京都に要望してまいりたいと存じますので、御理解賜りますようお願い申し上げます。
