・あまりにも大きな被害をこうむった「東日本大震災」。あれから早、1カ月が過ぎた。
未だに行方のわからない家族を捜す被災者の方々。到底現実を受け入れられない人々。
いつ終息するのか当てのない”原発事故”さらなる非難勧告に「村を倒産させて逃げ出すのか!」と村長に詰め寄る村民・・・。
先の見えない被災地の人々。莫大な保証問題、仮設住宅すら充分に建てられない。被災者の方々も疲労の限界にきている・・・。どうする日本、総理には未来が見えているのだろうか?
各国から寄せられる義援金、救援物資、ボランテァ、激励のメッセージ、「かんばれ!日本 がんばれ!東北」 今こそ人と人とが支え合い・助け合って生きる社会の実現の時だ。そして、それが「地球民族主義」の始まりとなる”日本の使命”だ!
・池波正太郎氏の著作に「信長と秀吉と家康」がある。天下統一をなし遂げた三代の英傑の戦いを等身大で描いている。
信長は少年の頃から、「敦盛」という舞に合わせた文句の中で ”人間五十年。下天のうちをくらうれば、夢まぼろしのごとくなり」というのを好んだそうだ。
信長は十四歳のとき、父の織田信秀に従い、初めて戦場に出た。そのとき、「父上、人間というものには、ただひとつ、生まれたときから、はっきりとわかっていることがありますね」と言ったそうだ。
それは何か、少年信長は答えた。「それは、死ぬことです」
父の信秀も、いくら戦国の世ととはいえ、思わずしばらくの間、黙って我が子の顔を見詰めたそうだ。
天性の生死観であろう。悟っていたとすれば、やはりただものではない。そして、その後の行動を見ていけば、その言葉も理解できる。
太郎と言えば”岡本太郎”である。その生きざまがドラマにもなり、脚光をあびている。
太郎の言葉で一番最初に浮かぶのは、もちろん「芸術は爆発だ!」だろう。
なぜ今、彼の言葉が若者を惹き付けるのだろう?そこには、体制に組みしない「真実の人間の言葉」があるからだ。
太郎の作品として一番有名なのは「太陽の塔」だ。1970年大阪万博のメインモニュメントとなった。最近の若い子たちには、アニメ「20世紀少年」のイメージが強いかもしれない。
今の日本も体制に信頼が置けない。日本は本当に自由な国だろうか?若者たちは生きるための”指標”を求めている。芸術にはそれがある。「哲学」だ!
岡本太郎の生き方には「生きる哲学」と「愛」がある。良い芸術との巡り合いは人の人生をも変える。