今日は、足立区立小学校PTA連合会 設立70周年記念式典と祝賀会に参加させていただきました。
昭和22年に現在の六・三制の新しい学制が発足すると同時にPTAが設けられ、今年で70周年。当時の足立区内には小学校が27校だったそうです。
ひたすら子ども達の教育環境の整備や学校行事の充実に取り組んでこられた代々のPTAの皆さまにあらためて感謝と敬意を表します。
式典に続いて開催された祝賀会では文教委員長の代理として、副委員長の役目柄、僭越ながら乾杯のご挨拶と音頭を取らせていただきました。
今小学校や中学校は地域のプラットホームとして、新たな役割を担っています。これから益々重要になる家庭教育や、地域の皆様を巻き込んでの教育環境の改革など、PTAの皆様にはますますご活躍願わなくてはなりません。
私たち区議会議員も皆様と心ひとつにして、子ども達の幸せな明るい未来のために努力を惜しんではいけないと、強く決意した会合でした。
いよいよ来週より区議会では、第一回定例会がはじまります。議会開催中には来年度予算を審議する、予算特別委員会も開かれます。
来年度予算案の中に「インターネットゲートキーパー事業」という聞きなれない事業名があり、1月末の近藤区長の定例記者会見でも説明がありました。
ここで言う「ゲートキーパー」とは自殺のサインに気づき、適切な相談機関へつなぐ「いのちの門番」という役割の人を意味しています。
区では、平成20年11月から、区民と接することの多い窓口職員や区民の方に「ゲートキーパー研修」を行っており、その数は平成28年10月現在、延べ11,000人以上に上っています。私も初級ですが研修を受けました。
今回予算案に示された「インターネットゲートキーパー事業」とは、いちはやく自殺のサインを捉え相談機関へつなげるため、「自殺の手段」や「死にたい」などの言葉をウェブ検索する10~30代を中心とした若年者に対し、バナーなどの検索連動広告を活用して瞬時にメッセージを表示し、自殺方法などの情報取得を遠ざけて、ワンクリックでメール相談に誘導して現実の相談につなぎ、自殺を未然に防ぐというものです。
足立区内では昨年末現在で「死にたい、自殺方法」等の自殺に関連する330語句の検索数は、月間平均4,350回にのぼっています。昨年発覚した神奈川県座間市の殺人事件を受けて、若者に対するインターネット上での自殺対策が急務となっており、今回の足立区のこの事業案は、都内初の取り組みとして、本当に支援を必要としているハイリスクの方へ直接とどける事を目指しています。
非社会化しているといわれている今の若い方々は、ストレスの方向が自分や家族に向きがちとも分析されています。しっかり議論して、そういった方々への真の支援になるよう議論してまいります。
(写真はあまり内容とは関係アリマセン。)
昨日、東京八重洲で地方議員研究会主催の研修講座を丸一日、受講してまいりました。
「大人のひきこもり問題を考える」「不登校支援における行政支援と民間支援の相違点」の2講座です。
講師の先生は実際の現場で民間支援者として家庭教育、不登校支援等に取り組む、水野達朗先生、山下真理子先生。
特に水野先生は文科省の家庭教育関連の学識会議の各種委員や大阪府大東市の教育委員なども務めておられ、行政の取り組みの在り方や将来に向けた長い視点での支援の重要性など種々勉強、参考になりました。
ひきこもりの方の多くが、何らかの不登校経験があり、早い段階の学齢期における家庭教育支援こそ未然予防に効果があり、社会的投資として手厚く支援することが自治体の将来にとって大切である、との結論でした。
民間支援のような取組みは行政には厳しいかとも思いますが、ケース応じて様々な家庭教育支援を今後も、要望していこうと決意いたしました。
明海大学 浦安キャンパスで開催された「大学と地域連携の未来」シンポジウムに参加してきました。
足立区は、昨年の1月に明海大学と以下の内容の連携協力に関する協定を締結しています。
【足立区と明海大学の連携協力事項】
(1)教科としての英語及び外国語活動の支援に関すること
(2)区民の外国語学習活動の支援に関すること
(3)留学生との交流学習に関すること
(4)実態調査及び教育研究に関すること
(5)人材育成に関すること
(6)その他大学と区が必要と認める連携に関すること
これは東京オリンピック・パラリンピックの開催や小学校英語の必修化、教科化への対応を見据えて、区の小中学生の英語基礎力の定着と向上、グローバル人材の育成に向けた区の英語・外国語活動の施策・事業の充実を図るためのものです。
今日は、その実践報告などの発表とともに、今後の課題や方向性などを考えるシンポジウムで、教員の方々や一般市民や学生さんに混じって勉強してまいりました。
シンポジウムの初めには近藤区長も挨拶に立たれ、英語教育の分科会では定野教育長も挨拶されておりました。足立区からは、区立西新井小学校の先生や、竹の塚中学校の先生と代表の生徒さんが留学生との交流会の実績報告をされ(皆さん立派でしたよ~)大変に有意義な取組みであったことが良くわかりました。
文科省の直山木綿子調査官のお話は大変に示唆に富んだ内容で、これからの大学連携の在り方や英語教育の方向性の理解も進みました。
未来を担う子ども達が今後生きていく時代は、私たち今の大人たちには到底想像できない時代です。考えられる限りの手を尽くして、子ども達の幸せな未来のための教育を整えていかなくてはならないと、決意しなおした一日でした。明海大学の皆様、区内の教師の皆様、本当にありがとうございました。