2024年8月13日
penaのイベントに参加した西村県議(左端)
「リトルベビーハンドブック」といえば、2500グラム未満で生まれた低出生体重児の成長を細かく記録できる冊子。神奈川県で、その実現を誰よりも喜んだ二人の交流は、途切れることがない。NPO法人pena(旧称・かながわリトルベビーサークルpena)の坂上彩理事長と、公明党の西村恭仁子県議。先月下旬には、横浜市で開かれたpena設立3周年の記念イベントで再会した。
penaは当初、坂上さん中心の任意団体として始まった。リトルベビーハンドブックの作成を県に求めるものの実現に至らない中、坂上さんは知人の紹介をきっかけに出会った西村県議へ相談。声を受け止めた西村県議は2021年9月定例会で坂上さんの思いを代弁し、翌10月には県知事と坂上さんたちとの面談を設けた。力強く働き掛けた結果、県は23年8月に発行、翌9月に配布を始めた。
リトルベビーハンドブックの好評ぶりは健在。記念イベントに参加した横浜市在住の20代女性は「冊子に書かれた先輩ママからの励ましの言葉に勇気をもらった」と語っていた。
penaは今年4月、自治体などとの連携を強化するためにNPO法人となった。「これからもママたちを支えていきたい」と語る坂上さんに対し、西村県議は「団体の活動を今後も後押ししていく」と笑顔で応じた。