2024年4月5日
半田顧問(手前右端)らから介護予防の重要性などを学んだ党兵庫女性局の勉強会
公明党兵庫県本部女性局(局長=伊藤孝江参院議員)はこのほど、神戸市の県本部事務所で、理学療法士に関する理解などを深めようと、講師を招いて勉強会を開催した。
日本理学療法士連盟の半田一登顧問は、人生100年時代、健康という活力資産を保つため、フレイル(虚弱)予防の重要性を強調。福井県越前市で成果を挙げている先行事例を紹介し、「運動や食事、生活指導をしっかりやれば、要介護認定率も介護保険料も低く抑えられる」と語った。
さらに、高齢者のフレイル対策が各地で展開される一方、「活動を引っ張る中心者がいなくなると頓挫する事例が多い」と指摘。「各議会で実態を把握し、サポートする体制を整えてもらいたい」と要望した。
また、半田顧問は、地域包括ケアシステムに関し、各市町での構築を急ぐよう訴えた。
兵庫県理学療法士会の間瀬教史会長は、急性期治療を終えた患者への早期リハビリは、入院によって弱まる運動機能の改善に有効であることが証明されているとした上で、「急性期リハビリ専門職の人材が不足し、県内では2病院での実施にとどまる」と説明。退院後のフォローアップを支える訪問リハビリも含め、専門人材の養成や提供体制の改善などを求めた。
伊藤県女性局長は「各地域の実情を踏まえ、学んだことを政策立案に生かしていこう」と呼び掛けた。