2023年10月1日

公明党の竹谷とし子女性委員長（参院議員）は1日、NHK番組「日曜討論」に与野党の政策責任者と共に出演し、女性を含めて誰もが働きやすい社会の実現へ「柔軟な働き方を認める環境づくりが必要だ」と述べ、子育て・介護との両立支援や長時間労働の是正に加え、女性特有の健康の問題として、生理痛や更年期の症状への配慮、不妊治療のための休暇取得の推進を強調した。

竹谷委員長は、経済分野における女性の課題として「男女間の賃金格差の是正が必要だ」と指摘。「女性が能力に対して低い賃金の仕事を与えられていることは経済的にも大きな損失だ」と述べ、妊娠や出産を迎えても正規雇用を維持できる取り組みを促していくことが必要だと訴えた。

パート労働者らの収入が一定額を超えると社会保険料などの負担で手取りが減る「年収の壁」に関しては、政府の「支援強化パッケージ」決定を評価。支援策の使い勝手を良くした上で「“壁”を超えて働く人が増え、企業側も賃金をアップしていけるようにすることが重要だ」と述べた。

一方、女性の政治参加に対する公明党の取り組みとして、今年4月の統一地方選で公明党の女性候補者が527人当選し、当選者数が全政党でトップだったと説明。国政選挙での女性候補者の擁立にも「党として努力していきたい」と語った。