2023年9月28日
竹谷とし子参院議員
21日の公明党中央幹事会で承認され、女性委員長に就任した竹谷とし子参院議員に、女性政策を巡る課題や今後の取り組みなどについて話を聞きました。
――新任の抱負を。
女性委員長の任命を受け、身の引き締まる思いです。私自身が活動の先頭に立ち、佐々木さやか女性局長(参院議員)をはじめ、全国の女性議員、党員、支持者の皆さまと共に、多様な視点からの政策立案、実現に全力を挙げる決意です。
■ネットワークで政策を前に
――公明党の持ち味はネットワークの力です。
全国約3000人の公明議員の3割超が女性議員です。4月の統一地方選で公明党の女性の当選者は527人で、政党別でトップでした。これまでの女性議員の活動を評価いただいたものだと思います。ネットワークの力の例では、コロナ禍で、経済的な理由から生理用品を買えない女性がいるとの声をいただきました。いち早く国会で取り上げて予算を確保し、さらに地方議員と共に全国で困窮する女性や学校などでの生理用品の無償提供に動いたのが公明党です。これを機に必要な時に誰も困らない「生理の公平」の実現に向けた対策が進んでいます。
■ウイメンズトーク活発に展開
――今後、力を入れることは。
女性の小さな声に耳を傾ける「ウイメンズトーク」を引き続き各地で活発に展開します。また、女性の健康や子育て支援政策とともに、女性の経済的基盤の強化にも取り組みます。そのために男女間の賃金格差の是正やリスキリング(学び直し)と就労支援による所得向上、男性の家事・育児への参加促進など環境整備にも取り組みます。
――女性委は今年5月に「すべての女性のためのトータルプラン」を政府に提言しました。
現在、共働き世帯は専業主婦世帯の倍以上となり、かつてと状況が逆転し、さらに単身世帯の増加など女性の生き方も多様化しています。提言では、ジェンダー(社会的な性差)平等や教育支援、経済的自立など五つの柱の下、計84項目の幅広い政策を掲げました。その実現に向けて、国と地方で互いに情報共有しながら、先駆的な取り組みの横展開も含め、ネットワークの力で着実に前進させていきます。
――健康づくりも大事な視点です。
女性の活躍には生涯にわたる健康支援が不可欠です。来年度には「女性の健康」に特化した研究・発信の司令塔となる「ナショナルセンター」が開設予定です。これは女性委員会が2008年にまとめた「女性サポート・プラン」で提案したもので、女性の健康を多面的、総合的に支援する上で大きな力となります。
――全国の女性議員にメッセージを。
多様な女性の声なき声を受け止めて、政策を形にする“原動力”を担ってきたのが女性委員会です。その歴史と実績を誇りに、全ての女性が元気に活躍し、生き生きと輝く社会へ、一丸となって取り組みましょう。
【略歴】党女性局長、復興副大臣など歴任。党東京都本部副代表。参院3期。公認会計士。創価大学卒。53歳。