子どもやお年寄り、障がいのある人にもやさしい社会にするためには、一つひとつの地域がもっと暮らしやすくなることが大切だと、公明党は考えています。だから、それぞれの地域で、みなさんとともに暮らし、その地域の生活を自分たちの目で見つめ、防災や安全の問題、化学物質による健康の問題、児童虐待や薬物の問題、そして、被災地の復興の問題など、一つひとつを解決していきます。
熊本地震(2016年)や、東日本大震災(2011年)などで、おうちや道路、橋がこわれたり、会社や学校がなくなったりして、大変な思いをしている人がたくさんいます。そういう人たちが安心して暮らせるよう、少しでも将来のことに希望がもてるよう、しっかりと寄り添いながら、心のケアや健康、生活の手助けをしていきます。地域ごとの復興の計画をはっきりさせて、まちづくりなどもどんどん早めていきます。
大きな地震や災害などで、仕事で使っていた機械や建物などがこわれたり、いろいろな被害を受けたりした農業や林業、漁業、観光業、会社などに対して、さまざまな手助けをしていきます。また、仕事を失った人たちのために働く場所をつくったり、仕事さがしなどの手助けをしていきます。
いつ起こるかわからない大地震、水害、火山の噴火などの自然災害にそなえて、建物をつよくする、火事や津波にそなえるなど、役所や交通機関などの公的な仕事が止まってしまわないよう、いざというときの準備を進めます。
家庭や学校、地域で、自分で身を守ることやみんなで助け合うことなど、防災について学んだり協力し合えるようにします。
災害の時、子どもや障がい者・女性がつらい思いやがまんすることのない、避難所や避難体制をつくります(授乳場所、女性用品、アレルギー用食品などの確保や準備)。また、地域を守る防犯体制もととのえます。
役所、警察、学校、会社、住民など「社会全体で子どもを守る」という活動を広げ、虐待、非行、いじめ、性犯罪などを防いでいきます。
児童虐待の対策として児童相談所や市町村に専門家を増やし、子育てなどのアドバイスをしていきます。
学校施設などに太陽光発電システムを置いて自然エネルギー(再生可能エネルギー)を使えるようにしたり、LED電球や電気の「見える化(スマートメーターを広める)」を進めて、エネルギーを節約する省エネに取り組んだり、新しいエネルギーの使い方を考えていきます。
生活環境にある化学物質が、子どもの成長や発達にどのような影響を与えるかを調べる「エコチル調査」を進めていきます。この調査は10万組の親子を対象に、赤ちゃんがお母さんのお腹の中にいる時から13歳に成長するまで続けられます。エコチル調査の結果をもとに、子どもが健やかに成長できる環境、安心して子育てができる環境をつくっていきます。
子育て中の家族や、障がいのある人がいる家庭向けの住まいを整備します。
小学校・中学校の子どもたちに、自転車の安全運転など「交通安全教育」を進めていきます。
ICT
(インターネットを使った技術)や
GPS
(使う人の場所がわかる技術)を使って、離れていても子どもの居る場所がわかったり、防災情報を流したりするなどして、安全で安心な暮らしができる社会をつくっていきます。
携帯電話を今よりも安くて使いやすいものにしていくため、例えば公衆無線LAN(まちなかで、誰でもインターネットに接続することができるサービス)が使える場所を増やすなど、電話やインターネットなどを使う環境がもっと便利になるように整備していきます。
快適でムダが無く、便利な未来をつくるため、
AI
(人間が知能を使って行う活動をコンピューターに代わりにさせる技術)や、
IoT
(機械、道具などのあらゆるモノをインターネットでつなぎ、それによって得られた情報から新たなサービスや製品を生み出す技術)の研究開発を進めます。
体に良くない薬物を使うことを防ぐために、講習会を開いたり、「薬物乱用防止キャラバンカー」を走らせて、薬物のこわさを知ってもらうなどの活動を進めていきます。
さまざまな事件をおこしている「危険ドラッグ」を制限する法律を強化しました。その結果、危険ドラッグを売る店はゼロになりました。さらに、インターネット販売に対する取り締まりに力を入れます。
スポーツを見たり、したりする機会を増やしていきます。そのために、放課後や休日の学校開放や、スポーツができる公園を増やしていきます。
ペットは、私たちの生活を豊かにし、時には家族と同じように、かけがえのない存在となります。そんなペットたちが捨てられないような仕組みを整えて、人と動物が共生する優しさあふれる社会をつくり、殺処分ゼロをめざします。