「健康ニッポンを造る!」と、介護老人保健施設M・T奈多ケア院を訪れ、入所者に温かな言葉をかける、あきの公造(中央) ◆◆国内外から受賞した輝かしい功績目覚ましい研究成果を残した医学博士。日本内分泌学会やヨーロッパ組織再建学会の若手研究奨励賞、日本創傷治癒学会の研究奨励賞などの功績に輝く。 ◆薬害エイズ問題などに心血注ぐ2006年4月、厚生労働省に出向。薬害エイズ訴訟の原告団との協議をはじめ、エイズに関する正しい知識の啓発に尽力。献血の推進や新型インフルエンザの検疫業務にも心血を注いだ。 ◆参院選 選挙区予定候補の訴え |
略歴/党青年局次長。長崎大学大学院医学研究科博士課程修了。医学博士。同大学客員教授。厚生労働省健康局疾病対策課の課長補佐など歴任。42歳。 http://akino-kozo.com長崎大学大学院医学研究科に進学した翌年の1993年4月。あきの公造は、大学での研究に励むかたわら、長崎県島原市の民間病院で非常勤の内科医として、医師人生を踏み出す。駆け出しの研修医。一刻を争う医療現場では、20代の、あきのが一人で患者の"生命"と向き合わなければならなかった。
島原では多くの患者と確かな信頼関係を結んだ。その一人に、あきのが初めて主治医となった80代の老婦人がいた。原因不明の下半身まひを患う、この女性は、長崎大学病院でも病名を告知できなかった患者だった。
彼女の協力を得て、半年に一回、背中に太い針を刺して髄液を抜かせてもらった。激痛と危険が伴う処置にもかかわらず、思うように成果が出ない。「この治療法は本当に正しいのだろうか」。自問自答を繰り返す、あきのに彼女は「先生のおかげで腰の調子がいいのよ」と、真心のエールを送り続けた。二人の間の"信頼"だけが頼りだった。 |