「食の安全」確保、関連業者支援など、多角的に対策

2001年9月、国内初の感染牛が見つかったBSE(牛海綿状脳症)を巡っては、畜産業や酪農、食肉関係の流通・サービス業などが深刻な打撃を受けた。  すでに与党に加わっていた公明党は、食の安全確保、農水省の信頼回復、そしてBSEの影響で経営が悪化している企業への支援策など、多角的な対策を主導していった。  たとえば、02年3月にはBSE関連新融資制度がスタート。これは、打撃を受けた中堅外食事業者が、経営安定化に必要な資金を金融機関から借り入れる際、8割以内を無担保で保証し、金融機関から最高1億円の融資を受けられるようにしたものだ。  また、「BSE対策特別措置法」(02年6月)の成立に際しても、公明党は中心的な役割を果たした。同法には「(感染源と疑われる)牛肉骨粉の使用禁止」「死亡牛の届け出、検査実施」「全頭に識別標の装着義務づけ」「関係業者の経営安定化」などが盛り込まれ、消費者の不安解消や事業者救済に大きく寄与するものだった。

【写真】BSE問題で大きな打撃を受けた肥育牛農家で話を聞く公明党・浜四津敏子代表代行ら (岩手・紫波町 2002年3月31日)