数あるがんの中で、唯一「予防できるがん」といわれているのが子宮頸がん。しかし、残念ながら、毎年多くの女性が子宮頸がんによって亡くなっています。健やかな未来のために大切なのは、予防に対する正しい知識と行動。今できる予防法をしっかり理解して、自分自身を守りましょう。
子宮頸がんの予防法は2つあります。1つは定期的な子宮頸がん検診の受診。もう1つは子宮頸がん予防ワクチンの接種を受けることです。この2つは車の両輪。「検診またはワクチン」の二者択一はできません。
検診とワクチンの2つを組み合わせてこそ、予防が可能になります。
早期発見、治療すれば、ほぼ完治する子宮頸がん。しかし、初期の子宮頸がんには自覚症状がないため、早期発見のためには、定期的な子宮頸がん検診が欠かせません。
子宮頸がん検診では、がんになる前の異形成という状態を発見することが可能。国では、20歳以上の女性に2年に1回の子宮頸がん検診を指針として掲げています。
一般的な子宮がん検診では、問診、視診、子宮の細胞診と内診を行います。
正しい判定のため、月経中と月経直後の受診は避けたほうがよいでしょう。