そう思います。そして、「自転車が優先されるべきだ」という考えも捨てるべきです。歩いて暮らせる街づくりということが最大の眼目です。その中で、クルマをどう規制し、どうクルマを使えばいいのかというところを議論しなければなりません。クルマをスムーズに走らせるために、人を歩道橋の上に上げてしまう方法を自転車にも踏襲したら、すべて崩れていきます。自転車を利用する環境を進めることによって、バスなど公共交通機関から、客を奪ってしまうことは間違ってもあってはならないことです。

ポロクル
(借りると車道を走るように誘導されるのは日本初)
人間が自由にさまざまな選択肢で移動する、活動できる街を作るかということが重要なのであって、単に自転車の問題なのではありません。
自転車のブームがあって、バイクシェア※2など、自転車のことばかり考える傾向が強まっていることをかえって懸念しています。
自転車が見直されていることはいいことですが、“自転車至上主義”になってしまうのはいかがなものか。本当に重要なことは人間がどうしたら、安全に平和に楽しく暮らすことができるかです。幸せな暮らしづくりというところから考えていくと、今、嫌々自転車に乗っている人に、「もっと自転車に乗りなさい」というのは酷だと思います。乗りたい人が乗ればいいのです。