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自転車を活かす道

小林成基氏インタビュー 「暮らしに基盤を置いた移動の自由をどうす確保するか」

Profile:NPO自転車活用推進研究会 理事長・事務局長 小林成基(こばやし・しげき)氏
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何が問題なのでしょうか。

施設を作っても「どうやって行くのか」の問題を放置

小林氏
高齢化が進み、施設の問題、デイケアの問題、さまざまと出てきたので、高齢者が集まることができる施設や拠点も用意しましょうとなりました。それで、施設はできました。でも、「どうやって行くのか」という問題が全く考えられも、解決もされていないわけです。NPOなどがワゴン車を走らせて、お年寄りを運ぶことになるのですが、もっと安全に安心して移動ができる街になれば、歩いていけるお年寄りが必ず出てくるはずです。中には自転車で行くことができる元気なお年寄りもおられることでしょう。そうすると足腰も鍛えられ、健康になるわけですから、わざわざクルマに乗せて、車イスに乗せることで、かえって体を弱らせてしまっているという側面が否めません。大事なのは高齢者が残り人生をどう暮らすかを考えることではないのかと思います。
わかっている人は自分で運動もするし、仲間が集まってボランティアもやろうとするし、何でも積極的にやろうとするでしょう。
それがやりやすい環境、移動しやすいような環境にするということが本来の政治の役割のはずです。
お年寄りを弱らせてしまう方向に進んでしまっているのだと思います。
 
高齢者だけでなく、障がい者の皆さんが安心して移動できるバリアフリーの空間づくりも重要です。

魂なき形ばかりのバリアフリーが蔓延

小林氏

車イスで快適な道と白杖で適した道は相反します。2センチの段差があったら、車イスは動きません。一方、2センチの段差がなかったら、白い杖をついて歩く人にとってはわからなくなります。点字ブロックを作って、そこを伝わってとしているのですが、実際には、ブロックの上に自転車が停まっている、看板は置いてある、どこかで途切れてしまっているなどということが平然と行われているわけです。
形ばかりのバリアフリーがあって、魂が入っていません。魂を入れることを政治が率先してリーダーシップをとらないといけません。
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