妊婦に優しい社会へ

公明新聞:2018年2月22日(木)付

子育てタクシーについて高橋社長から説明を受けるいいざか、あべの両市議子育てタクシーについて高橋社長から説明を受ける(右から)いいざか、あべの両市議

健診や通院など交通費助成
岩手・奥州市

岩手県奥州市は、妊婦を対象とした通院交通費の助成制度を2018年度から創設する。これに関連し、あべかよこ、いいざかかずやの両市議(ともに市議選予定候補)がこのほど、株式会社水沢タクシーを訪れ、今年1月から妊婦や子どもの送迎を行っている「子育てタクシー」を視察した。

子育てタクシーは、保育実習や小児救命救急などの養成講座を修了し、全国子育てタクシー協会の認定を取得したドライバーが乗務している。具体的には、(1)妊婦健診や陣痛時の病院直行(2)乳幼児を連れた外出支援(3)通園や通学、通塾など子どもの送迎(4)夜間の発熱など急病時の対応――の全4項目から選択できる。利用にはタクシー会社への事前登録が必要で、料金は通常通り。これに対し、市が助成制度を創設するもので、今後、補助の金額や利用方法を検討していく。

同社は現在、5人の認定ドライバーを配備。高橋十一社長は「全乗務員の認定をめざし、子育て世代をサポートできるよう支援向上に努めていきたい」と語っていた。

この新制度については、あべ市議が2016年12月定例会で近隣自治体が取り組む「陣痛タクシー」の事例を紹介。妊産婦の通院手段を確保するため、交通費助成制度の創設を主張していた。

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