大接戦 重大局面に

公明新聞:2017年6月26日(月)付

あと1票の拡大へ大攻勢を
7月2日(日)投票

あと6日となった東京都議選。7月2日(日)の投票日へ、公明党の23候補は連日、渾身の訴えを続けるが、いずれも当落線上の厳しい戦いに追い込まれている。特に中野区、北多摩3区(調布市、狛江市)、荒川区、豊島区、足立区、目黒区、北区の7最激戦区は依然として「当選圏外」の重大局面を迎えている。

中野区 定数3

高倉良生 現

今回から1減となった定数3を有力5人が争う最激戦区に。独走する都民ファースト新に自民現が続き当選確実。残る1議席をめぐり、共産新、民進現、公明・高倉良生が横一線で激しく競り合う。高倉は安泰説で切り崩され、“落選”の危機に直面している。局面打開には、他党の支持層に食い込む執念の猛拡大が緊要だ。

北多摩3区(調布市、狛江市) 定数3

中島よしお 現

“公明初議席”獲得へ重大局面に。定数3に対し、都民ファースト推薦の無所属現が独走し、続く自民現も圏内に。残り1へ、政権批判票を取り込み急伸する共産新が先行。公明・中島よしおは猛追するが、根拠のない安泰説で伸び悩み、いまだ4番手。逆転勝利への執念を燃やし、限界突破の票拡大が急がれる。

荒川区 定数2

けいの信一 新

公明が挑む唯一の定数2。都民ファースト推薦の無所属元が独走。共産新が急浮上し、その後を自民現と公明・けいの信一が猛追する。共産は政権批判層の受け皿となり支持を伸ばし、自民も党幹部を投入し陣営を固める。知名度不足で苦境のけいのは極めて劣勢。他陣営に食い込む猛攻しか逆転勝利はない。

豊島区 定数3

長橋けい一 現

定数3に対して都民ファースト新が圧倒的大差で当選確実。自民現も組織票を徹底的に固め、圏内入り。残る1を共産現と公明・長橋けい一が激しく競る。共産は全国から集まった活動家が、なりふり構わぬ街宣活動で公明批判を展開している。長橋の勝利には他党の票をもぎ取る執念の猛攻しかない。

足立区 定数6

中山信行 現、うすい浩一 新

定数6に共産新、都民ファーストの女性新人が確実。党都連幹事長の自民現と、都民フの男性新が続く。残る2をめぐり、先行する若手の自民現を公明の中山信行、うすい浩一が僅差で追う展開。中山は安泰説で切り崩しの的に、うすいはいまだ知名度不足で2議席死守の壁は厚い。逆転勝利へ他陣営を圧する執念の総攻撃しかない。

目黒区 定数3

斉藤やすひろ 現

定数3に対し、都民ファースト元は当選確実。これに勢いに乗る共産新が続く。残る1に、自民現の2人と公明・斉藤やすひろが横一線で激しく競り合い、現状では極めて厳しい重大局面に追い込まれている。逆転勝利へ、最後の一瞬まで他陣営に切り込み、「一票」をもぎ取る執念の猛拡大が不可欠。

北区 定数3

大松あきら 現

1減の定数3に対し、知名度で他を圧倒する都民ファースト現が断トツ。残る2を政権批判を繰り広げ勢いを増す共産現、強固な地盤を持つ自民現と公明・大松あきらが熾烈に争い、誰が落ちてもおかしくない。大松は、激しい切り崩しを受け、埋没。勝利には、大松に決めさせる“攻め”の支持拡大しかない。

江東区 定数4

細田いさむ 新

定数4に対し、自民現が独走。これに都民ファースト新と都民フ推薦の無所属現が続く。残る1をめぐって共産現と公明・細田いさむが激しく競り合う。細田は、他陣営から猛烈な切り崩しを受け、このままでは危ない。大逆転勝利へ、「あと1票、もう1票」をもぎ取る執念の猛攻に徹する以外にない。

品川区 定数4

伊藤こういち 現

定数4をめぐり、都民ファーストの現職と、新人が小池都知事の人気を追い風に抜け出ている。共産現が先行し、残り1議席を自民の現職と公明・伊藤こういちが激しく争う。これを民進新と自民新が猛追する。伊藤の勝利には、最後まで攻めに徹して他陣営や無党派層の支持を広げる執念の戦いが不可欠だ。

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