豊洲へ移転を表明小池都知事

公明新聞:2017年6月25日(日)付

築地は5年後めどに再開発
否定された共産の“目玉公約”
公明の要請受け決断

移転方針の骨子

▽食の安全対策を実施した上で 築地市場を豊洲市場に移転

▽築地跡地は売却せず、東京五輪の輸送拠点に。5年後をめどに「食 のテーマパーク」として再開発

▽豊洲市場は中央卸売市場の機能 に加え冷凍・冷蔵機能を強化し、 ITを活用した総合物流拠点に

東京都の小池百合子知事が築地市場(中央区)を豊洲市場(江東区)に移転し、築地の跡地は5年後をめどに再開発する基本方針を20日に発表しました。

都議会公明党(東村くにひろ幹事長、都議選候補=八王子市)は、小池知事に対して都議選前に方針を示すべきだと一貫して要請してきたことから、「公明党の提案が受け入れられ、都議選で民意が示される機会がつくられたことを歓迎、評価したい」と強調。「何よりも、食の安全を守る対策を講じた上で豊洲へ移転する方向性が確定した意義は大きい」と述べています。

基本方針の柱は、中央卸売市場としての機能を築地市場から豊洲市場に移転させた上で、冷凍・冷蔵、加工、物流などの機能を一層強化し、ITを活用した総合物流拠点とするものです。一方、築地跡地は売却せず、まず更地にして、2020年東京五輪・パラリンピックまで駐車場などを整備し輸送拠点として活用。築地を通る幹線道路「環状2号」も開通させます。その上で、5年後をめどに「食のテーマパーク機能を持つ新たな市場として東京をけん引する一大拠点にする」(小池知事)方針です。

こうした築地の再開発について東村幹事長は、「新たな提案なので、都民の意見を聞きながら、しっかり検討したい」としています。当初の計画では、築地跡地の売却益で豊洲に要した整備費を賄う予定でした。売却しないのであれば、新たな財源が必要になるため、「独立した市場会計の採算が成り立ち、新たに税金を投入することがないようにすべきだ」と指摘しています。

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