行政コスト 削減さらに

公明新聞:2017年3月28日(火)付

質問する竹谷さん=27日 参院予算委質問する竹谷さん=27日 参院予算委

待機児解消、花粉対策急げ
参院予算委で竹谷さん

参院予算委員会は27日午前、集中審議を行い、公明党の竹谷とし子さんは、行財政のムダ削減のさらなる推進に向け、行政サービスごとに人件費や事務費などの総額費用を示す「個別事業のフルコスト情報の開示」について試行的実施の重要性を強調し、「今後は各省の業務の見える化とコスト削減に活用してもらえるよう取り組みを」と訴えた。

麻生太郎財務相は「取り組みをさらに前に進めていく」と応じた。

また竹谷さんは、待機児童の解消へ「柔軟かつ大胆に取り組みを進めよ」と主張、安倍晋三首相は「待機児童数ゼロをめざしていく新たなプランを6月に決定したい」と明言した。

花粉症対策について竹谷さんは、戦後に植えたスギやヒノキが花粉を大量に出していることから「伐採し、植え替えて、建築などに活用しながら山を守る“森林の循環”が必要だ」と指摘。今井敏林野庁長官は「花粉症対策苗木に植え替える取り組みを関係省庁と連携し取り組む」と答えた。

このほか竹谷さんは、自治体などによる防災備蓄品のうち保存期限が迫る食料などについて、食品ロス削減の観点から子ども食堂などへの福祉的活用を進め、「“備蓄品の循環”を推進すべきだ」と提案した。

籠池氏の証言「大変に遺憾」

一方、竹谷さんは、森友学園(大阪市)の理事長退任を表明している籠池泰典氏が23日の証人喚問で証言した、愛知県の海陽中等教育学校の運営法人理事長である葛西敬之氏との2015年6月の面談について、葛西氏本人が否定したことを挙げ、「信ぴょう性のない証言がなされたことは大変に遺憾だ」と指摘した。

公明新聞のお申し込み

公明新聞は、激しく移り変わる社会・政治の動きを的確にとらえ、読者の目線でわかりやすく伝えてまいります。

新聞の定期購読