知っておきたい 警察相談専用電話「#9110」

公明新聞:2017年2月19日(日)付

緊急時以外の110番通報はしない

警察庁によると、昨年1~11月までに受理した110番通報のうち、約162万件は相談や問い合わせなど、緊急性のない通報だったことが分かりました。同庁は事件、事故以外の場合は、警察相談専用電話「#9110」の利用を呼び掛けています。

専門職員が心情などに配慮して対応

警察相談専用電話#9110は「110番」と違い、事件や事故の発生には至っていなくとも、ストーカーやDV(ドメスティック・バイオレンス=夫婦など親しい間柄にある者からの暴力)、近隣トラブルなど、普段の生活の安全に関するさまざまな相談を受け付けています。この番号は、電話した地域を管轄する警察相談窓口に直接つながる全国共通の電話番号です。

110番は、「ひったくりに遭ってしまった」「空き巣の被害に遭った」など、今すぐ警察官に駆け付けてもらいたいような緊急の事件、事故などを受け付ける緊急通報用電話です。

そのため、緊急性のない相談や問い合わせなどの用件で110番を利用すると、本来、緊急を要する事件や事故への対応を遅らせることにつながり、結果として生命や身体の保護などに支障を来す恐れがあります。緊急性がないときは、迷わず#9110を利用しましょう。

#9110にかけると、警察官や元警察官などの専門職員が、相談者のプライバシー保護や心情、境遇などに配慮しながら相談に対応します。

相談内容によっては警察に設置された別の専用相談窓口を紹介されたり、他の機関で対処することがふさわしいものについては、法テラスや消費生活センターなどの専門機関への引き継ぎや紹介もしてくれます。

また、相談内容が緊急を要する場合は、110番と同じ対応を行います。

警察庁によると、DVや迷惑電話、痴漢被害といった犯罪などによる被害防止をはじめ、職場や近隣の対人関係に関する相談が多いといいます。実際に相談したことによってトラブルが解決したり、犯罪被害を未然に防いだケースもあります。主な事例は次の通りです。

犯罪を未然に防げた事例も

【事例1】

訪問業者に屋根の工事をするよう、しつこく説得されて仕方がなく契約を結んだが、請求金額が高額だったため相談。職員からクーリングオフを勧められ、業者に申し出ると、全額返金してくれた。

【事例2】

夫からのDVに耐えかねて実家に避難していたが、夫から「そっちの家に行って火をつける」と電話で脅迫された。警察に相談すると、すぐに実家周辺をパトロールしてくれ、夫はその後、脅迫罪で検挙された。

【事例3】

職場の受付窓口に繰り返しやって来る客の男がいたが、後を付けてきたり、自宅に押し掛けてくるなど次第に行動がエスカレートしたため相談した。警察がすぐに捜査し、男を特定。ストーカー規制法に基づく書面で警告をしてくれ、以後、付きまといなどは一切なくなった。

#9110の受付時間は、平日午前8時30~午後5時15分、土日・祝日、時間外は当直または音声案内で対応(各警察本部により異なります)。通話料は利用者負担。携帯電話からも利用可。ダイヤル回線や一部のIP電話からは利用できません。

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