台風被害の復旧に全力

公明新聞:2016年8月28日(日)付

常呂川の復旧状況を視察する石井国交相ら=27日 北海道北見市常呂川の復旧状況を視察する石井国交相(前列左から3人目)ら=27日 北海道北見市

現地調査し要望受ける
北海道北見市で石井国交相

石井啓一国土交通相(公明党)は27日、北海道北見市を訪れ、相次ぐ台風による大雨のため同市常呂町日吉地区を流れる常呂川があふれ、農地などが冠水被害に遭った現場を視察した。これには、公明党の佐藤英道衆院議員と田中英樹道議、地元市議が同行した。

北海道地方には、今月17日に台風7号が、続く21日には台風11号が相次いで上陸し、長引く大雨の影響で各地で河川が氾濫するなど、大きな被害に見舞われた。同地区でも、常呂川があふれたほか、同川に注ぐ支流の堤防が2カ所で決壊し、タマネギ畑などが冠水した。石井国交相は、堤防を越えて畑に水が流れ込んだ現場を視察するとともに、復旧作業の進捗状況などについて担当者から説明を受けた。

この後、石井国交相は、地元自治体関係者と意見交換。辻直孝市長は、被災箇所の早期復旧や再発防止のための治水対策の推進のほか、「流木や土砂、作物の流出などによる漁業被害への対応に万全を期してほしい」と要望した。

また、荒川裕生副知事は、台風9号も含めた三つの台風が短期間に上陸したことで、道全体に大きな被害が広がっている状況を説明。その上で、「河川や道路はもとより、農林水産分野も相当の被害額に上るものとみられる」として、国による予算確保など支援を求めた。

石井国交相は、激甚災害の指定を求める声があることを踏まえ、「その前提となる被害状況の詳細な掌握へ向け、国からも人材を派遣するなど、しっかりと支援していきたい」と述べた。

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