骨髄ドナー増やそう

公明新聞:2016年8月27日(土)付

骨髄ドナー登録説明員養成講座の実地研修を見守る西村県議骨髄ドナー登録説明員養成講座の実地研修を見守る西村県議(右端)

3回目の説明員養成講座開く
神奈川県

公明党の西村恭仁子・神奈川県議は20日、川崎市川崎区の「かわさきルフロン献血ルーム」で開催された骨髄ドナー登録説明員養成講座を視察した。

同講座は、白血病などの治療に有効な造血幹細胞を提供する骨髄バンクに、ドナー登録する際の説明員となるボランティアを養成するもの。県は骨髄ドナー登録者を増やそうと、今年2月から実施し、今回が3回目となる。公益財団法人「日本骨髄バンク」の担当者によると、養成講座を継続して開催する自治体は「全国的に珍しい」という。

県は2013年度から国の緊急雇用創出事業を活用し、献血ルームに説明員を配置したところ、ドナーが13年度は1890人、14年度は1860人と、12年度の752人と比べて約2.5倍の新規登録があった。しかし、緊急雇用創出事業が終了した昨年度は、551人と約3分の1まで減少。ドナー登録者を増やすためには説明員が直接、登録を呼び掛けることが有効であると分かったため、養成講座を行うことにした。

午前10時半から午後5時まで続いた今回の講座には、県内から6人が参加。午前中は座学やロールプレーイング、午後は献血ルームに訪れた人を相手に実地研修が行われ、最後に受講修了証が手渡された。

県の広報紙を見て横浜市から参加したという女性は「6年前に骨髄移植を受けて元気になったので、何か恩返しをしたいと思い受講した」と話していた。

自身も説明員の資格を持つ西村県議は「今後も骨髄ドナーを増やす取り組みに力を注いでいきたい」と語っていた。

今年2月の定例会一般質問で西村県議は、「年間ドナー登録受け付け数は12年以降、減少傾向にあり、将来的にドナー登録者数の大幅な減少が危惧されている」と指摘し、ドナー登録者の増加に向けた取り組みを訴えていた。

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