自主避難者 26日から高速無料

公明新聞:2013年4月13日(土)付

原発事故で別居する家族対象

国土交通省は12日、東京電力福島第1原発事故で自主避難し、親子が離れて暮らしている家族への高速道路料金無料化について、今月26日からスタートすると発表した。当初は開始時期を2013年度予算成立後としていたが、5月の大型連休を家族で一緒に過ごせるよう配慮した。

12日の会見で太田昭宏国交相(公明党)は「被災者の気持ちに寄り添うということが大事で、それを優先した」と述べた。

対象は、原発事故発生時に福島県の中通り・浜通りの33市町村と宮城県丸森町に住んでいた人のうち、自らの判断で18歳以下の子どもと一緒に避難した親(妊婦を含む)と元の家に残った家族ら。

無料となるのは、中型車以下で元の家と避難先を結ぶ最寄りのインターチェンジ間を走行した場合。15日から、元の居住市町村で無料措置を受けるための証明書の発行申請を受け付ける。

自主避難者の高速無料化について公明党は、国会質問で取り上げるなど実現を強く推進。大型連休前のスタートに関しても、党福島県本部の東日本大震災復興加速化本部や、同神奈川県本部の「3.11を忘れない 防災・減災プロジェクト」が太田国交相に申し入れを行うなどしていた。

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