風しん予防に都が助成

公明新聞:2013年4月1日(月)付

感染拡大受け全国初の緊急対策
妊娠予定の女性や妊婦の夫などにワクチン接種支援

首都圏を中心に全国的に、風しんが猛威を振るっています。

国立感染症研究所によると、今年に入ってから3月21日までに報告された患者数は、全国で2021人に上り、大流行した昨年1年間の2353人に早くも迫る勢いです。都道府県別では東京都が899人と突出しています。

こうした事態を受けて都は3月14日、妊娠を予定または希望する19歳以上の女性(妊娠中は除く)や、妊娠している女性の夫にワクチン接種の費用補助を決めました。厚生労働省によると、都道府県が風しんの予防接種に助成するのは全国初とのことです。

風しんは子どもがかかる病気と思われがちですが、今回の流行は20~40代の成人男性が多くを占めるのが特徴。予防接種制度の変更の谷間で、定期接種を受けられなかった世代です。

特に心配なのは、妊娠中の女性が感染すると、赤ちゃんが難聴や白内障、心臓の病気など重い障がいを持って生まれる「先天性風しん症候群」にかかる可能性があることです。

都は、区市町村がワクチン接種費の補助制度を導入した場合、経費の半分を負担します。妊娠している女性の夫は3月14日から今年9月末まで、妊娠を予定または希望する女性は4月1日から来年3月末まで補助します。

都民の健康と命を守る対策をリードする都議会公明党は3月12日の予算特別委員会で「緊急的な対応が必要」と、対策を急ぐよう、都に迫っていました。

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