認可保育所の整備加速

公明新聞:2013年3月13日(水)付

質問する東村議員=12日 都議会予算特別委質問する東村議員=12日 都議会予算特別委

区市町村を支援へ 風しん予防接種に補助
都予算特委で東村議員

12日に開かれた東京都議会の予算特別委員会で、公明党の東村邦浩議員が総括質疑を行った。

東村議員は、東日本大震災で被災した福島県が、再生可能エネルギーを軸とした復興事業に取り組んでいることに触れ、国内各地の発電事業に投融資を行う、都の官民連携インフラファンド事業を活用した支援を提案した。前田信弘知事本局長は「ファンドのノウハウを同県に提供するとともに、同県のプロジェクトに関する情報をファンド運営事業者に提供するなど、支援につながる最善の取り組みを行う」と答えた。

子育て支援で東村議員は、一部マスコミが「都は認可保育所増設に消極的」と報じた点について、都の見解をただした。川澄俊文福祉保健局長は、今年4月の認可保育所増加数が、過去3年間の平均である50施設を上回る「61施設となる見通し」と答弁。さらに、区市町村や事業者に対する都独自の支援策などを実施していると説明し、「来年度の整備数は50施設以上の見込みだ」として、拡充に積極的な姿勢を示した。

一方、医療・介護連携型高齢者賃貸住宅モデル事業について東村議員は、土地建物に抵当権が設定されていると補助対象外となったり、運営事業者が地主から高額の保証金を要求される課題を指摘。川澄局長は、事業の検証の中で対応を検討する考えを述べた。併せて東村議員は、「ケア付きすまい」の供給策として、現行の家賃補助を整備費補助に切り替えるよう提案した。

このほか、東村議員は、20~30代の風しん患者が急増している現状を踏まえ、「緊急的な対応を」と訴えた。川澄局長は「包括補助事業を活用し、ワクチン接種に取り組む区市町村を支援する」と答えた。

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