衆院選比例区 公明得票率が日本一

公明新聞:2012年12月25日(火)付

日本一の絶対得票率を喜び合う党奄美大島、北大島両支部のメンバーら=21日 鹿児島・奄美市日本一の絶対得票率を喜び合う党奄美大島、北大島両支部のメンバーら=21日 鹿児島・奄美市

鹿児島・奄美大島の奄美市、大和村
島内5市町村で第1党

新党乱立や師走選挙などの影響で、戦後最低の投票率を記録した第46回衆議院選挙において、鹿児島県の奄美群島の市町村では、公明党の比例区の絶対得票率(当日有権者数に対する得票数の割合)が全国集計でいずれも上位を占めた。特に、奄美大島の奄美市が一般市として全国1位、大和村が市町村全体で全国1位の快挙を達成した。同島で奮闘する議員、党員らの党勢拡大への取り組みを紹介する。(九州支局・長尾健治記者)

「公明党は身近な存在」
奄美大島地域密着で揺るがぬ信頼築く

九州本土から南へ約380キロメートルに位置し、若者の島外流出で高齢化と人口減少が進む奄美大島。こうした離島特有の悪条件の中、島内の公明党絶対得票率は奄美市が23.61%、瀬戸内町26.01%、龍郷町30.49%、宇検村35.24%、大和村では42.63%に上った。島全体でも25.49%に達し、1市2町2村の全てで公明党が得票数で第1党に輝いた。

島民との深い親交

「長年積み重ねてきた島民との密接な関わり合いが、揺るぎない信頼につながっている」。こう語るのは、奄美市街地から島北部を活動エリアとする党北大島支部で副女性部長を務める亀井いつ代さん(60)。20年前から毎月1回、家にこもりがちな高齢者に声を掛け、住民らとコミュニケーションを取るミニ集会などを開催。「地域のため、一人のために。この心と行動が党理解の輪を確実に広げている」と笑みを浮かべる。

一方、高齢者が多く人口の少ない大和村で活動する党奄美大島支部の伊集院チワエさん(75)も「村で党の集会を開くと、参加者の6割以上が友人・知人」と日ごろの親交の大切さをしみじみと振り返る。

チームで党勢拡大

また、奄美大島では今年6月から九州公明党独自の取り組み「チーム公明」をスタート。党奄美市議4人が、それぞれ党員とチームを結成し、公明党議員のいない2町2村を含む島全土で、島民の要望や相談などを素早くキャッチするとともに、党の政策や実績を訴えながら党勢拡大を進めてきた。

こうした地域密着型の活動について、奄美市で建設会社を経営する平美佐代社長(70)は「地域貢献に汗を流す公明党の皆さんには頭が下がります。国会議員もよく島に来てくれる。今では島民の多くが公明党を身近に感じています」と評価。

奄美大島市町村体育協会の中村淳夫常任理事(85)も「公明党には奄美への愛郷心がある」と期待を寄せる。

奄美群島 公明党の衆院選比例区得票

奄美振興へ全力

さらに、公明党は2002年に奄美ティダ(太陽)委員会を発足。年に1、2回島を訪れ、離島振興の課題や要望を聞くとともに、地域振興の柱となってきた奄美群島振興開発特別措置法(奄振法、5年間の時限立法)の延長など、同群島の振興・発展に尽力してきた。来年1月中旬には、奄振法の延長に関する首長らとの意見交換会を奄美市内で開催する予定だ。

今回の衆院選において奄美大島が、多くの公明支持を集めた背景には、(1)党員らによる地道な地域活動(2)市議と党員が連携した「チーム公明」による党活動(3)党を挙げた奄美振興への取り組み―が実を結び、保守層にも支持が浸透した結果と言える。

叶幸与党鹿児島第6総支部長(奄美市議)は「明年は北九州市議選や東京都議選、参院選を控えた政治決戦の年。奄美群島から党勢拡大の大波を起こしていく」と、さらなる飛躍を誓っている。

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