研究者の安定雇用を

公明新聞:2012年11月8日(木)付

質問する古屋さん=7日 衆院厚労委質問する古屋さん=7日 衆院厚労委

さい帯血のiPS利用 提供ルールづくり急げ
衆院厚労委で古屋さん

7日の衆院厚生労働委員会で公明党の古屋範子さんは、再生医療の推進に関連し、研究者の安定雇用実現などを求めた。

古屋さんは、京都大学iPS細胞研究所に勤務する人の9割が有期雇用であることに触れ、知的財産管理者などの「特定職員」は5年を超えて契約更新できないと指摘。「科学技術の発展が欠かせない時代に、若手研究者の不安定な雇用問題の解決を」と訴えた。

これに対し三井辨雄厚労相は、「雇用の安定化を図ることは重要だ」として、文部科学省とも協力して取り組む考えを示した。

また古屋さんは、同研究所の山中伸弥所長が公明党の会合で、さい帯血をiPS細胞の研究に使う際の課題として、提供者からの再同意の問題などを挙げていたことを紹介。「治療を待ち望んでいる患者のためにも、さい帯血を利用する際のルールを一刻も早くつくるべきだ」と迫ったのに対し、三井厚労相は「早期に(iPS細胞研究に)さい帯血の提供が行えるよう努力したい」と述べた。

公明新聞のお申し込み

公明新聞は、激しく移り変わる社会・政治の動きを的確にとらえ、読者の目線でわかりやすく伝えてまいります。

新聞の定期購読