選定の白紙撤回迫る

公明新聞:2012年10月22日(月)付

候補地周辺の自然環境の説明を受ける遠藤氏ら=21日 栃木・矢板市候補地周辺の自然環境の説明を受ける遠藤氏(右端)ら=21日 栃木・矢板市

指定廃棄物 処分場候補地を現地調査
党栃木県本部

東京電力福島第1原発事故に伴い栃木県内で発生した放射性物質を含む「指定廃棄物」の最終処分場建設候補地に、国が矢板市塩田の国有林を選定した問題を受け、公明党栃木県本部(遠藤乙彦代表=衆院議員)は21日、現地調査を行った。遠藤県代表のほか、山口恒夫、西村眞治の両県議、中村有子・矢板市議、吉成伸一・那須塩原市議が参加した。

一行は候補地が見渡せる森林などを訪れ、自然環境の説明を受けた後、塩田公民館で住民と意見交換。小野崎俊行・塩田行政区長は「(問題への対応で)日常生活が狂ってしまった」と指摘。たかはら森林組合の小川修市参事は「本当に調査をしたのか。われわれに聞かないで進めている」と、政府への不信感をあらわにした。

遠藤県代表は「どこまで国が地元の意見を聞いて、調査したのか疑問だ」と語り、国に対し選定の白紙撤回を求めると強調した。

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