首相、解散時期明示せず

公明新聞:2012年10月20日(土)付

3党首会談に臨む山口代表=19日 国会内3党首会談に臨む山口代表(左端)=19日 国会内

山口代表 「新提案なし」は不誠実
3党首会談

民主、自民、公明の3党は19日午後、国会内で、野田佳彦首相(民主党代表)、安倍晋三総裁、山口那津男代表の各党首が会談した。野田首相は焦点の衆院解散・総選挙の時期について、3党首が8月に「近いうちに信を問う」と合意したことは「重く受け止める。責任を感じている」としたが、「具体的に解散の時期は明示しない」と述べ、自公両党の求める解散・総選挙の時期の明示を拒んだ。

会談には、民主・輿石東、自民・石破茂、公明・井上義久の各党幹事長が同席した。

席上、山口代表は、輿石氏が18日の3党幹事長会談で解散時期について首相から「具体的な新たな提案」があると述べたことを踏まえ、「これでは全く具体的でもないし、新しくもない。提案にもなっていない」と指摘。首相に対して解散時期の明示を再三求めたが、首相は応じなかった。

それにもかかわらず、首相が特例公債法案や衆院選小選挙区の格差是正などで協力を求めたことから、山口代表は「そういう話があること自体が不満だ」と表明。民主党が本来、幹事長会談で事前調整すべき案件を党首会談で持ち出したことに不快感を示した。

党首会談後、山口代表は記者団に「輿石幹事長が具体的に新しい提案があると言っておきながら何もない。非常に国民をバカにした話だ」と不誠実な野田首相の姿勢を非難。「首相と幹事長の認識がずれている。これまでもそういう民主党の体質が政治的進展を妨げてきた」と批判した。

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