現政権に復興力なし

公明新聞:2012年10月19日(金)付

質問する加藤氏=18日 参院決算委質問する加藤氏=18日 参院決算委

被災地向け 予算精査できず
参院決算委で加藤氏

参院決算委員会は18日、東日本大震災の復興予算の使い道を検証するための閉会中審査を行い、公明党の加藤修一氏は、被災地の復興とかけ離れた事業を盛り込んだ問題などを厳しくただし、「現政権には復興力、執行力がない」と批判した。

加藤氏は、政府の行政刷新会議が昨年7月の段階で「復興関連事業の必要性や効果などを精査し、これを国民に対して明らかにすることは政府の責任だ」などと表明していたにもかかわらず、まったく実行されていない現状を指摘。その上で「これが今の政権の体たらくだ」と糾弾した。

これに対し、岡田克也副総理は「(事業を)一つ一つ見ると緊急性や必要性で問題があると見られるのは事実だ」と述べ、復興予算の取り扱いをめぐる不十分さを認めた。

一方、加藤氏は、被災地向けに計上した復興予算の不用額が1.1兆円に達する問題などを追及した。

この日の委員会では、外国人献金問題と暴力団関係者との交際が発覚した田中慶秋法相の出席要求が出ていたが、公務を理由に欠席した。

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