水資源の確保に全力

公明新聞:2012年9月14日(金)付

水位が大幅に低下した矢木沢ダムを視察する都議会公明党=13日 群馬・みなかみ町水位が大幅に低下した矢木沢ダムを視察する都議会公明党(右側4人)=13日 群馬・みなかみ町

都議会公明党 取水制限受けダム調査
群馬・みなかみ町

東京都議会公明党の中島義雄幹事長らは13日、7月末から続く少雨の影響で、利根川上流8ダムの貯水量が大幅に減少している事態を受け、群馬県みなかみ町にある矢木沢ダムを視察した。

利根川上流ダム群は現在、合計貯水率が40%を切っており、流域1都5県は11日から、11年ぶりに10%の取水制限を実施している。中でも利根川本川の最上流部にある矢木沢ダムは、13日正午現在の貯水率が6.6%。ダム湖の水位は、平常時最高水位と比べて約31メートル下がっており、農業用水や水道用水として使える水位の最低ラインまで、あと2.3メートルに迫っている。

この日、一行は、湖底まで移動した後、ボートに乗ってダム湖を視察。水位が下がり、白い岩盤が露出している状況を確認した。

独立行政法人・水資源機構の同ダム管理所の松永浩嗣所長は、貯水量の少ないダムの現状について、「下流のために水を補給し続けた結果であり、ダム本来の役割を果たした姿だと捉えている」と強調。一方、今後については、現在、下流への補給を止めて水をためているものの、どうなるかは降雨の状況次第との認識を示した。

中島幹事長は「利水・治水は、政治や行政にとって重要な責務であり、『コンクリートから人へ』のような耳当たりの良いスローガンに振り回されず、中長期的な視点で取り組むべきだ」と指摘。その上で、「都民生活の安全・安心のため、水資源の確保に向けて、さまざまな提案をしていく」と語っていた。

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