採決見送りは無責任

公明新聞:2012年9月7日(金)付

中央幹事会で見解を述べる山口代表=6日 党本部中央幹事会で見解を述べる山口代表=6日 党本部

規制委同意人事 閉会後の首相任命も批判
山口代表

公明党の山口那津男代表は6日午前、東京都新宿区の党本部で開かれた中央幹事会であいさつし、原子力規制委員会の国会同意人事に関して、今国会での採決を見送る構えを示している民主党の姿勢を「甚だ無責任だ」と批判した。

山口代表は、法律の定めにより、9月26日までに発足が決まっている規制委の人事について「本来であればこの国会中に同意を得て、任命するという手続きを取らなければならない」と強調。さらに「われわれは、その手続きの重要性をかねてから指摘して、政府・与党に案を確定して、国会に示すよう再三警告してきた」と指摘。その上で、民主党内に人事への異論があることが採決見送りの理由だと伝えられることに言及し「与党の分裂を恐れて(採決が)できないというのであれば、甚だ無責任だと厳しく指摘せざるを得ない」と訴えた。

さらに山口代表は、通常国会閉会後に、規制委設置法の例外規定を適用して首相の権限で人事を行うとの政府の方針について、「これは本来の姿では全くない」と厳しく批判。「国会開会中の今決めずして、予備的な制度を今から予定をするというのも無責任の表れと言わざるを得ない」と述べた。

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