病院船、民間の活用も

公明新聞:2012年9月4日(火)付

質問する加藤(右)、横山両氏=3日 参院決算委質問する加藤(右)、横山両氏=3日 参院決算委

首相問責後の審議 「決算重視」の意思示す
参院委で加藤、横山氏

3日の参院決算委員会で公明党の加藤修一氏は、野田佳彦首相に対する問責決議が参院で可決した後に同委員会が開会したことについて「決算重視の参議院の歴史の中でも、特筆すべき出来事だ」と強調。「参議院の強き意思に基づく審議継続であり、心して政府は審議に対応すべきだ」と要請した。

一方、横山信一氏は、大規模災害時の医療拠点となる病院船(災害時多目的船)に関して、所管官庁が同船を持つのではなく、民間の船をいざというときに入札なしで使用できるように準備する「シビルリザーブ」という方法も検討してはどうかと提案した。中川正春防災担当相は「これも選択肢の中に入れながらいいシステムをつくっていきたい」と答えた。

また横山氏は、消費者庁が加工食品品質表示基準の一部を改正し、商品名に「黒糖」を使用できるのは「サトウキビ由来に限る」としたことで、てん菜を原材料とした「ビート黒糖」の名称で商品を製造・販売していた企業が名称変更を迫られている問題に言及。「ビート由来の黒糖とサトウキビ由来の黒糖で実際に消費者の誤認があったのか」と政府の見解をただし、「ビート黒糖」との表示を認めるよう訴えた。

松原仁消費者担当相は「黒糖は一般にサトウキビの絞り汁をそのまま煮詰めたものであると消費者に理解されている」とし、「(黒糖という)このような文字を用いた表示は消費者を誤認させるもの」と述べた。

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