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竜巻で損壊1500棟超

公明新聞:2012年5月8日付

災害発生直後に茨城県つくば市内の現場を視察する石井県代表ら=6日午後災害発生直後に茨城県つくば市内の現場を視察する石井県代表(左)ら=6日午後

中3男子死亡、53人けが
公明が現地調査 早急な住宅確保など要望
茨城、栃木両県

関東地方を中心に大気の状態が不安定になった6日午後、竜巻、突風や落雷による被害が各地で相次ぎ、茨城、栃木両県では合計約1500棟を超す建物が損壊し、全壊した自宅の下敷きになった中学3年の男子生徒が死亡、53人が負傷した。公明党の茨城県本部(石井啓一代表=衆院議員)と栃木県本部(遠藤乙彦代表=同)は直ちに対策本部を立ち上げ、6、7両日に現地調査や緊急の申し入れを行った。

6日午後0時45分ごろに茨城県つくば市を襲った竜巻による建物被害は、7日午後8時現在で、全半壊、一部損壊を合わせ約800棟以上。建物が崩れるなどして、市内で中学生1人が死亡、37人が軽傷を負った。

党県本部の石井代表(政務調査会長)は、災害発生直後の6日午後2時半に、被害が甚大な同市北条地区を緊急視察。田村佳子、八島功男の両県議、小野泰宏市議が同行した。

一行は、同地区の住宅街や商店街の被害状況を確認。途中、雷雨に見舞われ、再び竜巻が発生するのではないかという不安感が街を襲う中、地域住民や道行く人に、「大丈夫でしたか。けがはなかったですか」「ご自宅は無事でしたか」と声を掛けて回った。住民は「ゴーッという音がして恐ろしかった」などと竜巻の恐怖を口々に語った。

さらに一夜明けた7日、地元県議、市議のメンバーは、市役所を訪れ、(1)災害救助法の早期適用に向けた強い働き掛け(2)雇用促進住宅や自宅に住めない被災住民への早急な公営住宅などのあっせん—などを要望。その後、北条地区で被害の実態を調査した。

片付けに追われる地域住民やボランティア、高齢者などに話を聞くと、「2階部分がやられた。1階奥の部屋でなんとか一夜を過ごしたが、先が見えない」といった声のほか、「がれきの処理を迅速にしてほしい」「商店街など狭い道路の交通規制を」「炊き出し場所に仮設トイレを置いて」などの要望を受けた。

調査を終えた一行は、県庁を訪ね、山口やちゑ副知事に竜巻被害に対する申し入れを行った。

一方、党栃木県議団は7日午前、突風に襲われた同県真岡市西田井地区を訪れ、住民らから被害状況を聞いた。山口恒夫、野澤和一、西村眞治の各県議、荒川洋子、藤田勝美両市議が参加した。被害現場を視察する党栃木県議団、真岡市議=7日 栃木・真岡市

西田井小学校では、防球ネットが柱ごと倒れるなどの被害を確認。住宅の屋根が飛ばされた40代の男性は「市営住宅に早く移りたい」と語っていた。

県議団は同日午後、同県益子町の被害現場も視察。加藤芳男町議が同行した。

同日夕、県議団は県庁で、突風被害に関する福田富一知事宛ての要望書を佐藤順一副知事に提出。副知事は「できるものは速やかに取り組む」と答えた。



吹き飛んだ家、車
竜巻、住宅街を襲う
茨城県

突然の竜巻によって破壊された住宅=7日午前 茨城・つくば市土台のみを残して吹き飛ばされた家、巻き上げられた車—。

茨城県つくば市では、6日に起きた竜巻が、轟音とともに家屋と電柱をなぎ倒した。突然の惨事に住民は「これほどの威力とは…」と恐怖におののいた。





公明、被災者支援に奔走

茨城県議会公明党の田村佳子、高崎進、八島功男の各議員は7日、特に大きな被害が出た同市北条地区に入り、住民の声や要望を聞いた。関係者からの要望に、真剣に耳を傾ける党茨城県議団、つくば市議団のメンバー=7日午前 茨城・つくば市

つくば市議会公明党の小野泰宏幹事長、馬場治見、浜中勝美、山本美和の各議員が同行した。

同北条地区では、5階建て集合住宅のほぼ全ての窓が割れ、道路に散乱。電柱はなぎ倒され、電線には飛ばされた倉庫の屋根がぶら下がったまま。

「おけがはありませんでしたか」。一行は被害に遭った住民一人一人に丁寧に声を掛けて回った。「ものすごい音がして本当に怖かった。大事にしていた植木鉢は全部壊れた」と70代の女性は青ざめた表情で口を開けた。窓ガラスが全て割れ、何とか1階の奥の部屋の片隅で夜を過ごした。「きょうは息子の家に行くかどうか」とぼう然としていた。

炊き出しなどを行った青年会議所のメンバーからは「仮設トイレを設置してほしい」との要望が。また、「田んぼのがれきを処理してほしい」「電気の復旧を早くしてほしい」などの声が次々と寄せられ、一行は真剣に耳を傾けていた。

田村県議は、「被害に遭われた住民の皆さんに寄り添って、生活再建に全力で取り組んでいく」と決意を語っていた。

恐怖におののく住民

イチゴなど農作物の被害も甚大
栃木県

住民から話を聞く山口、西村眞治の両県議と加藤芳男町議=7日午後 栃木・益子町「これほどの被害になると、何も考えられない」—。

栃木県益子町塙地区で観光用に使うイチゴのビニールハウスを所有する50代の男性は、言葉少なに語った。

上から、押しつぶされたようにペシャンコになったハウス。「JAはが野益子観光いちご団地」では、12世帯が所有する35棟のハウスが壊滅した。

同団地の岩田好啓代表は、「ハウス一つを建て替えるだけで100万円は掛かる」と述べ、公的支援を求めた。

公明党の一行は町内を回り、被害を受けた住民からつぶさに話を聞くとともに、被災者を励ました。

山口恒夫県議は「県の主力でもあるイチゴなど、農作物の被害が甚大だ。被害に遭われた方を全力でバックアップしていきたい」と力を込めて話していた。

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