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「一人の声を聞いてくれた」人工内耳利用者に朗報

公明新聞:2010年7月27日付

小笠原さんと助成実現を喜ぶ佐々木議員小笠原さん(左)と助成実現を喜ぶ佐々木議員

音声信号処理装置の買い替えに助成
公明議員の連携で隣接自治体でも実施
島根・浜田市

側頭部に聴覚補助器具を埋め込むことで“聞こえ”を取り戻す人工内耳。島根県浜田市など県内5市は今年4月から、高額な人工内耳の音声信号処理装置(スピーチプロセッサ)の買い替え費用に対する助成を始めた。実現の原動力となった浜田市議会公明党の佐々木豊治議員はこのほど、「島根県人工内耳友の会 かがやき」副代表の小笠原まゆみさんを訪ねた。

「聞こえないと、車に気付かないし、自宅に人が来ても分からない。心細さ、怖さを感じます」。突発性難聴になり、耳が徐々に聞こえにくくなった経験を持つ小笠原さんは、実感を込めてこう語る。2002年に人工内耳手術を受けた小笠原さんは、「聞こえたときの感動は今も忘れられない」と話す。

人工内耳は、体内に埋め込まれた電波の受信機と電極、体外のマイクロホン、スピーチプロセッサからなる。マイクロホンが外の音声をとらえ、体外にあるスピーチプロセッサで音を電気信号に変換。電気信号は内耳の電極へ送られ、電極が聴覚神経を刺激すると、言葉が聞き取れるようになるという。

人工内耳を埋め込む手術の費用は、総額400万円。聴覚を取り戻したい人にとって人工内耳が有効な手段であることから、公明党も推進し、1994年4月から健康保険が適用されている。

ところが、1台約120万円もするスピーチプロセッサは、数年から十数年で交換しなければならない。緊急用に2台目を購入する人もいる。さらに、スピーチプロセッサ用の高出力ボタン電池は一度に3個使用し、2~3日ごとに交換が必要で、月に3000円ほど掛かる。利用者の経済的負担は大きい。

昨年4月25日、「かがやき」の総会で小笠原さんらから実情を聞いた佐々木議員は、直後の6月定例会一般質問で市に支援を要請。さらに、他の自治体にも広げようと、隣接する益田市の永見おしえ議員、江津市の永岡静馬議員と連携。それぞれの議会質問でも取り上げられた。

その結果、浜田、益田、江津の3市だけでなく、松江、出雲両市も加わり、障がい者の日常生活を支える福祉用具の一つとして、スピーチプロセッサが補助対象になった。

浜田、江津両市は、電池代を含めたスピーチプロセッサの買い替えについて、30万円を上限に助成。益田市はスピーチプロセッサだけの買い替えに30万円、松江、出雲両市は20万円を上限に助成する。

小笠原さんは「一人の声を聞いて、しっかり動いてくれた。公明党の佐々木議員に感謝している」と語っていた。

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