小・中学校に聴講生制度 神奈川・大磯町
町民も“生徒”になれる
公明新聞:2009年10月30日付
生涯学習の機会拡大 生徒への教育効果も期待
神奈川県大磯町は今年度から、町民が小・中学校で生徒とともに授業を受けられる聴講生制度を実施している。同制度を自治体が主体となって行っているケースは全国的にも珍しく、生涯学習の機会拡大だけでなく、開かれた学校づくりに役立つことも期待されている。
「今の中学生の感性は本当に刺激になる」と語るのは聴講生の池深雪さん。
池さんは基礎から勉強を学び直したいと思い、学習の機会を探していた時に町の広報で聴講生の募集を知り応募。大磯町で初の聴講生となった。町立大磯中学校(熊澤久校長)の1年生のクラスで社会科を勉強しており、「今まで忘れていたことを思い出せて、楽しく勉強しています」と喜びを語る。
聴講生制度は、小・中学校の授業に大人が参加できるもので、高齢者や再教育を受けたい人などに教育の場を提供することが目的。また、教師以外の大人が教室にいることによって、いじめの抑止力となるほか、教師の授業力向上も期待されている。受講者は授業を受けるだけでなく、食事や授業後の清掃なども生徒と行うことができる。
公明町議が提案し推進
聴講生制度は、今まで大学などの高等教育機関が独自に行っていたものが多く、自治体が主体となって行っているところは少ない。公明党の奥津勝子町議は2006年2月、全国で初めて聴講生制度を実施した愛知県扶桑町を視察。同年3月議会で同町の聴講生制度が、いじめ防止対策の一つとして大きな効果を挙げているとして、大磯町での実施を提案した。
今年3月の議会でも、開かれた学校をめざす上で利点が多いことを改めて強調し、早期実現を求めていた。これを受け、大磯中で9月から聴講生制度がスタート。町では今後、聴講生制度の導入校を増やしていく方針だ。
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