鳩山政権 地方に広がる不安
公明新聞:2009年11月10日

沖縄・普天間移設問題の迷走
外相案(嘉手納統合)に強い反発
米軍普天間飛行場の嘉手納基地統合反対を訴え、デモ行進する町民大会参加者=7日 沖縄・嘉手納町
「これ以上、生活を踏みにじるな!」「政府は町民の声を聞け!」――。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題で迷走する鳩山政権に沖縄県民の反発が強まっている。
米軍嘉手納基地(嘉手納町など)に隣接する広場で7日、同飛行場の嘉手納基地統合に反対する町民大会が開かれた。岡田克也外相が、過去に米国や地元の反対で消えた同統合案を打ち上げたからだ。
滑走路に近接する同町東区自治会の島袋敏雄会長は「負担は限界だ。夜中の2時、3時に爆音で起こされる身になってほしい」と憤る。今月中旬にも予定される外相の沖縄訪問に、宮城篤実町長は「いかなる理由、説明があろうと、絶対に乗らない」と突き放す。
統合案が再浮上する一方、北沢俊美防衛相は、名護市辺野古に移設する現行計画を容認する。だが、その名護市にも不信感は渦巻く。
同市では、過去3回の市長選でいずれも容認派が勝利した。来年1月の市長選後に結論を先送りする姿勢さえ見せる鳩山由紀夫首相に対し、辺野古区の大城康昌区長は「“苦渋の決断”をしたわれわれに、また選択を迫るのか」と怒る。
賛否で区民が割れていた2001年、同区長に。住民意思の集約に汗を流してきただけに、「そもそも、代替施設を誘致したわけではない」との気持ちが強い。今、住民の9割方は「国のためなら……」と受け入れを容認する。しかし、いまだに方向の定まらない鳩山政権に、推進派の宮城安秀・代替施設推進協議会会長は「いつでも看板を下ろす用意はある」と業を煮やす。
嘉手納統合を模索する外相。現行計画を容認する防衛相。県外・国外移設を県民に約束した首相。回答が出ないまま、県民の不安と不信感だけが増している。
関連リンク
- 関連する記事は、見当たりませんでした
国際・平和に関するリンク

