スギ花粉症対策が前進
公明新聞:2009年5月6日

300万本の伐採・植え替え
09年度補正
当時の大野官房副長官(手前)に申し入れを行う浜四津代行(右隣)ら=2008年4月3日 首相官邸
国民の約3割が罹っていると推定されるスギ花粉症。2009年度補正予算案では、花粉の少ない森林づくり対策事業に約100億円を充てるとともに、スギ花粉症を緩和させる「米」の研究拠点の整備に約15億7000万円を計上、花粉症対策の前進に期待がかかる。
スギ花粉症が急増している要因の一つとして、戦後に植えられたスギが伐採されずに放置され、多くの花粉を飛ばすようになったことが指摘されている。今年の花粉のピークは過ぎたが、患者は年々増加しており、社会問題にもなっている。
同事業は花粉発生源対策として、首都圏・京阪神圏近郊において花粉の多いスギを伐採し、花粉の少ないスギや広葉樹などへの植え替えの促進を図るのが大きな柱。林野庁は11年度末までに300万本の伐採・植え替えをする目標を掲げている。
具体的には、森林所有者に呼び掛け、立木買い取りの支援を行うとともに、優良苗木の生産拡大や低コスト造林など先駆的な取り組みを行う民間団体を支援する。
また、スギ花粉症の根治薬として期待される「スギ花粉症緩和米」を実用化するため、スギ花粉症緩和米試験研究拠点の整備が新規事業として盛り込まれた。農林水産省によれば、同緩和米はこれまでの動物実験により、スギ花粉のアレルギーを緩和させることが分かっている。
今後、人に対する安全性、有効性を確認するための試験を行うとともに、栽培技術の確立など研究開発を急ぐ方針だ。
公明党は花粉症対策を一貫して推進。浜四津敏子代表代行らは08年4月、首相官邸に当時の大野松茂官房副長官を訪ね、福田康夫首相(当時)あてに、(1)成熟したスギの伐採と花粉の少ない種への植え替えなど森林整備、地域材利用の拡充(2)花粉症の予防・治療方法の早期確立――などを要請していた。
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