快適で安心な女性専用車両
公明新聞:2005年5月13日

首都圏9社で順調にスタート 浜四津代表代行、野上都議、まつば党都女性局次長に同行ルポ
女性専用車両の利用状況を聞く浜四津代表代行(右から3人目)と(左から)野上都議、まつばさん
安心で快適な通勤・通学を――首都圏各社が一斉に導入した「女性専用車両」。9日の導入初日、小田急線の利用状況を視察した浜四津敏子代表代行と野上じゅん子都議(都議選予定候補=葛飾区)、まつば多美子党都本部女性局次長(同=杉並区)に同行取材した。
「本日より、最後部の1車両は女性専用車両となります。皆さまのご協力をお願いします」――小田急線代々木上原駅の上り1番線ホームに構内放送が響く。
待望の女性専用車両が導入されたこの日、浜四津代表代行と野上都議、まつば党都本部女性局次長は、朝8時半から約30分にわたり、同ホームで乗降状況を視察した。
小田急電鉄は、朝7時半から9時半まで新宿に到着する小田原線(小田原駅発)と江ノ島線(藤沢駅発)の一部を除く急行と快速急行の計23本の最後部に、女性専用車両を導入。平日朝のラッシュ時は混雑率150〜200%にもなるという同電鉄の上り列車は、代々木上原駅で地下鉄線への乗り換え客などでごった返す。
ホームの一角には腕章をつけた係員がプラカードを掲げて女性専用車両の位置を知らせ、ホーム足元にはピンクのステッカーでドア位置を案内する。
10両編成の急行列車が到着すると、満員の最後部車両から、会社や学校に急ぐOLや女子学生などがあふれ出るように降車。20〜30代風の女性が目立つ。
4カ所のドア位置それぞれに駅員が立ち、女性専用と知らずに乗り込もうとする男性に「ご利用できません」と案内する。気づいた男性は、すぐに隣の車両に移り、初日としてはスムーズに進んでいる印象を受けた。
「身体密着しても平気」
「ストレスたまらない」
「すがすがしい車内の空気」
浜四津代行らは、こうした導入初日の状況を視察し、普段の乗降との相違や利用者の反応などを確認した。
案内してくれた佐々木文信運転車両部長は、「専用車両の乗客が普段より1割ほど少ない程度で、好評頂いている証拠」と順調なスタートを強調。さらに「各駅の係員を1〜2人増員して対応している。しばらくこの態勢で取り組む」と説明した。
一行はこの後、9時5分発急行列車の専用車両に乗車し、新宿までの約7分間、実際に“乗り心地”を体験。代々木上原駅で一気に空いた車内は静かで、シートに座って本を読んだり、目を閉じて休む女性が目立つ。
列車が走り出すと、「これはいいね。安心して乗れる」「タバコの匂いもないし、空気が清々しい」などと笑顔で話す乗客も見られた。
さらなる拡大を求める声も
神奈川県内に在住の竹内裕美さんは代々木上原駅まで約1時間、通勤で江ノ島線を利用。この日は7時前に「女性専用車両」に乗りこみ、「早朝ですがストレスなく通勤できました。駅の係員がプラカードや案内放送で誘導してくれ、スムーズに乗れたのも良かった」と感想を話す。
また、公明党の導入を求める署名にも参加したという東京・町田市在住の斉藤笑美さんは、小田原線で町田から新宿まで約50分間、専用車両に乗車。「初日のせいか混んでいると感じましたが、女性ばかりなので身体が密着しても安心感がある。また乗りたい」と喜びの声。また一方で、「帰りの列車にも痴漢など迷惑行為が多いので、時間帯を広げてほしい」と期待を寄せていた。
視察を終えた浜四津代行らは、小田急電鉄の大須賀?ョ彦専務取締役らと懇談。署名運動や国会質問を通して早期導入を訴え、北側一雄国交相(公明党)から前向きな答弁を引き出していた公明党として、早期導入に謝意を述べた。また、乗客の好意的な反応を伝えた上で「ぜひ夕方ラッシュ時や深夜にも導入を拡大してほしい」と要望した。
大須賀氏は、導入の際の課題として、(1)混雑や混乱でダイヤが乱れる恐れがある(2)「逆差別」と反対する人も実際にいる――などを挙げ、「今後の利用状況を見ていく」と述べた。
痴漢撲滅へ取り締まり強化
首都圏では痴漢被害が急増しており、昨年(2004年)は2201件(警視庁発表)で過去最悪に。20〜30代女性の6割以上が痴漢に「遭ったことがある」とのアンケート結果もあり、実際の被害件数は警視庁の公表数字よりも多いと見られている。
また、東京都や警視庁、鉄道事業者10社、NPO(民間非営利団体)などは、9日の「女性専用車両」導入に合わせ、「痴漢・盗撮撲滅統一キャンペーン」を開始。20日まで12日間、警察官や駅員、NPOらによる巡回や啓発活動などを実施し、痴漢犯罪の取り締まりを強化している。

導入した事業者
新たに女性専用車両を導入したのは、小田急電鉄のほか東武鉄道、西武鉄道、京成電鉄、東京急行電鉄、京浜急行電鉄、東京地下鉄(東京メトロ)、相模鉄道、東京都交通局の9社。深夜帯で既に実施しているJR東日本の埼京線でも4月4日から朝ラッシュ時に実施を拡大。京王電鉄も9日、深夜帯に加えて朝夕のラッシュ時にも走らせている【上図参照】。
各社とも朝のラッシュ時の上り列車を中心に、先頭や最後部などの1車両を女性専用にしているが、小学生以下の子どもや障害者、その介助者も乗車できる。
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