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2011年のコトバ

シェールガス

2012年5月更新

たい積岩の一種である頁岩(けつがん、shale、シェール)層から採取される天然ガス。従来の液化天然ガス(LNG)と区別するため、非在来型天然ガスと呼ばれています。地下約100~2600メートルに存在し、ガスは頁岩の微細な割れ目に閉じ込められているといいます。在来型に比べて採取が難しく、商業利用は採算が取れないとされてきましたが、技術の進歩により、2000年代に入り北米で本格的な商業生産が始まりました。埋蔵量は在来型天然ガスの2倍超という試算もあり、有望なエネルギー資源と近年注目を浴びるようになりました。課題としては頁岩を破砕する際に水とともに使用する科学物質が岩盤層から飲料水を含む帯水層に浸透し汚染してしまう恐れがあることです。さらに地中に注入された水が地震を誘発する可能性があることも懸念されています。また、シェールガスの導入は温室効果ガス抑制につながるとされた当初の認識を覆す見解も示されるなど、環境に対する評価はいまだに定まっていないのが実情です。

再生可能エネルギー買い取り制度

2012年4月更新

再生可能エネルギー(太陽光、風力、水力、地熱、バイオマス)によって発電された電気を、電力会社が一定期間、買い取ることを義務づけた制度。今年7月から実施されます。経済産業省の有識者会議「調達価格等算定委員会」によって検討されてきました。買い取り費用は、電気を利用する消費者が使用量に応じて、「賦課金」という形で、電気料金の一部として負担することになります。環境負荷の低いエネルギーであるため、持続可能な経済活動のための切り札とされていますが、発電にかかるコストが高いため、普及が進まない状況にありました。こうした事態を打開するため、今回、買い取り価格は電気事業者の要望に沿って、高めの設定がされました。

脱法ハーブ

2012年4月更新

脱法ドラッグの一種で幻覚成分を含むハーブ。乾燥した植物に合成カンナビノイドという薬物成分を混ぜたもの。覚せい剤や麻薬などに似た効果があるにもかかわらず、処罰の対象になっていないため、合法と称してネット販売などで売買されています。今年2月、名古屋市内のマンションで、「ハーブ」を吸引していた20代の男性が死亡する事件が発生してしまいました。こうした事態を受け、厚生労働省の薬事・食品衛生審議会の部会は4月18日、製造販売を規制するための指定手続きを迅速化することを決めました。

ビッグデータ

2012年4月更新

情報技術産業における専門用語。2009年頃から使われるようになりました。インターネットの発達によって生成された未整理状態の膨大な量のデータのことをいいます。具体的にはソーシャル・メディアへの投稿や写真、ニュース、気象情報やGPSの位置情報などです。世界中で一日に生み出されるデータ量は2.5EB(エクサバイト=テラバイトの100万倍)にも上るといわれています。これら巨大データを分析、解析することで、医療やビジネス、犯罪対策など、さまざまな分野において役立てていくことが期待されるようになっています。

ステルスマーケティング

2012年1月更新

消費者には宣伝と気づかれない形で行われる宣伝行為のこと。レーダーに映らない戦闘機“ステルス”からとられた言葉です。客観的な記事を装ったものや影響力のあるブログに載せてもらうなどさまざまな方法でステルスマーケティングは行われています。最近では3千万人以上が利用する有名なグルメサイトにやらせの記事を投稿して順位を上げ報酬を得るなど、そのサイトの信頼性を損なうような悪質な手口も現れています。

ベテルギウス

2012年1月更新

冬の夜空で赤く輝く超巨星で、オリオン座のα星。シリウス、プロキオンとともに「冬の大三角」を形成しています。近い将来、星の最期である「超新星爆発」を起こすとみられており、その瞬間が観測されれば、およそ400年ぶりの歴史的な光景となります。こうした背景から、ベテルギウスの観測は近年盛んに行われ、縮小や変形など異変の報告が相次いでいますが、爆発の明確な兆候はまだ捉えられていません。またインターネットを中心に「2012年に爆発」といった情報が広がっていますが、科学的な根拠は薄く、明確な時期については特定できないのが実際のようです。